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【新作レビュー】スキャガラック(SKAGARACK)『Heart And Soul 』

※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!

 

2023年11月10日、デンマークのメロディアス・ハード・ロック・バンド、スキャガラック(SKAGARACK)の約30年ぶり5枚目のアルバム『Heart And Soul 』がリリースされました。

 

今週は聴き洩らして溜まった新作レビュー強化週間(笑)で、さまざまな気になるアルバムをご紹介しています。

 

スキャガラックは北欧メロハーの中でも80年代当時から大好きなバンドで、以前のコラムで楽曲を取り上げていました~。

 

ちなみに、最新作でのカタカナ表記は「スカガラック」になってますが、個人的には80年代当時のカタカナ表記「スキャガラック」に馴染みがあり、今回は敢えてそちらで統一してます(笑)。

 

バンド自体は2009年にデンマークでのライヴで再始動していたようですが、それにしても93年の『Big Time』以来、実に30年ぶりに新作が出るとは、卒直にびっくりしました。近年の北欧メロハーでは、例えばベテランではダビンチ辺りの新作が出たり、北欧メロハーの新星が幾つも出てきたり、メロハー勢が若干盛り上がる兆しがありましたからね。そうした波も関係しているでしょう、

 

中心人物であるトーベン・シュミット(Vo)が、歌だけでなく、全てのソングライティングと多くのパートをこなしており、オリジナルメンバーのヤン・ピーターセン(G)が参加しているのも大きいですね。さらにマティアス・エクルンドがドラムパートでクレジットされています。

 

気になる楽曲の方を、全く先入観なしにストリーミングで聴いてみたんですけど、う〜ん、なんとも渋過ぎて微妙。。80年代を飛び越えて70年代にレイドバックした、ディープ・パープルのミッドチューンを集めたようなオーセンティックなハード・ロックの連続で、起伏のないままに淡々と進行して行きます。

 

ロディアスさが全く無くもないですし、トーベンの歌声も80年代当時のノスタルジーを掻き立てられるものでしたけど、メロディにしてもアレンジひとつにしても、フックに欠けるのは事実。これという1曲に出会えないままに、アルバムが終わってしまったのは少々残念でした。

 

ジャケットのアートワークが80sっぽいので、初期3枚の音楽性の再現とは言わずとも、もう少し煌びやかでメロディアスなスキャガラックらしさのある音像を期待していました。多くの北欧メロハーファンも同様でしょう。

 

聴いた後で日本盤用の資料をみると、やはり70年代の雰囲気を取り入れた作風にしようとしていたようで、それが30年経ってトーベンから自然と溢れ出した音楽性だったんでしょうね。楽しみに聴いた分、復活してくれた喜びと、実際に提示された作品のギャップに困惑してしまう作品でした。

 

今回は11曲目の「So Rightをピックアップしました!渋さはあるものの、アルバムの中では比較的メロハーテイスト強めで、ほのぼの染み入る楽曲になっています。というか、レインボーの「Street of Dreams」に似てるなあ〜(汗)。

 

聴いてほしい度

65

So Right

So Right

  • スカガラック
  • ハードロック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

アルバムはこちら!

Heart and Soul

Heart and Soul

  • スカガラック
  • ハードロック
  • ¥1528