※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、マス(MASS)が、1989年にリリースした3枚目のアルバム『Voices In the Night』の3曲目に収録。
ストライパーの登場と成功に伴い、雨後の筍の如くシーンに登場していったクリスチャン・メタル勢にあって、ストライパーフォロワーの最右翼となったバンドの一つがマスでした。何せプロデュースが、マイケル・スウィートですからね。レーベルも今はなきエニグマですから、ストライパーの完全に弟分と言って良い存在でした。
以前の作品では、楽曲、演奏ともに、いかにもB級感を匂わせたメタルを奏でていましたが、マイケルが制作に加担したおかげで、サウンドが整理されメロディの扇情力も増して、明らかにクオリティが格段に上がった作品を作り上げるのに成功しました。
というか、特徴的なドラムとギターの音作り等に代表されるように、まんまストライパーに寄せてきたサウンドで、もしヴォーカルがマイケルなら、ストライパーのみ発表音源と言われても、全く疑わないほどに酷似していますね〜。
今回ピックアップした「Reach for the Sky」は、どっしりとしたミッドテンポの中に、哀愁mに溢れた美旋律が宿る、メロハー的な要素も強い名曲です!ぶ厚いコーラスワークによる、鮮烈なフックに満ちたサビはとりわけ印象的で、何度もリピートしたかわからないほど、心に刻み込まれています。
あまりにも本家に似すぎていたためなのか、残念ながらブレイクすることは叶いませんでした。それゆえに地道な活動を余儀なくされましたが、2000年代に入っても精力的に活動し、作品をリリースし続けています。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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