※評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、エアロスミス(AEROSMITH)が、2012年にリリースした、オリジナルとしては14枚目のアルバム『Music from Another Dimension!』の7曲目に収録。
個人的にエアロは、多くの洋楽ロックファン同様に、70年代〜80年代と一貫して愛聴してきたバンドでしたけど、きちんと作品に向き合ったのは93年の『Get A Grip』あたりが最後かもしれません。天邪鬼かも知れませんが、あまりにビッグになり過ぎて、もうわざわざ新作を熱心にチェックしなくてもいいかなあ、と思うようなったんですね。
そんなこともあり、以降の時期は『Just Push Play』のジャケットが、オートグラフにそっくり!だったことくらいしか、印象に残っていません(笑)。目下の最新アルバムである本作は、ファンからの評価も賛否が別れている上に、本国でのセールスも不発に終わったことから、ややもすれば駄作扱いを受けている感があります。
改めて聴き直してみると、少なくともエアロの作品らしく、一定のクオリティは約束されているものの、まずは曲多過ぎで散漫な印象がします。個々の楽曲も平均点を超えておらず、エアロ自らがセルフカヴァーをしているように聴こえてしまうほど、既聴感が強いものが並びます。。
盟友ジャック・ダグラスをプロデューサーに迎えながらも、70年代のような緊張感があるわけでなく、80年代、90年代の大ヒットを飛ばした頃の華やかさにも欠け、どちらにもつかない内容になってしまいました。イラストのジャケもなんだか今ひとつです。
そんな中で今回ピックアップした「What Could Have Been Love」は、これぞエアロ定番の売れ線狙いバラードの一種ですけど、素直にいい曲だなあ〜と思わせるキャッチーなメロディが染みる1曲です!世が世なら大ヒットしそうな楽曲なんですけどね。。。音楽シーンの栄枯盛衰を感じずにはいられません。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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