※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・ギタリスト、スティーヴ・スティーヴンス(Steve Stevens)が アトミック・プレイ・ボーイズ(ATOMIC PLAYBOYS)名義で、1989年にリリースした唯一のアルバム『Steve Stevens Atomic Playboys』の1曲目に収録。
スティーヴの華麗なる経歴を紐解くと、80〜90年代の音楽シーンにおいて、重要な役割を果たしたギタリストであることを改めて実感します。ビリー・アイドルとのコラボに始まり、マイケル・ジャクソン、映画トップガンのサントラをはじめとした数多のスタジオワーク、ヴィンス・ニール、マイケル・モンロー、氷室京介らとのコラボなど、枚挙いとまがありません。
個人的に最も注目したのが、アトミック・プレイボーイズとしての活動でした。多才なギタリストであるスティーヴが、80sメタルライクな音楽性に最接近したのが、このプロジェクトでしたからね。シンガーに迎えたのが、LAメタル期の正統派メタルバンド、ウォリアーのペリー・マッカーティーでした。
この頃のMVを見ると、スティーヴもヘア/グラムメタル的な雰囲気を醸し出していますね。
アルバムの音楽性は幅広く、ハード・ロックにとどまらず、ジャズ、フラメンコ、プログレ的なエレメントも感じられ、スティーヴのギタープレイの引き出しの多さに驚かされます。それでも、プロデュースに名手ボー・ヒルを起用、さらには名手テッド・テンプルマンもクレジットされており、必然的にLAメタル、ヴァン・ヘイレン風に聴こえるのが面白いところです。奇才H・R・ギーガーによるジャケット画もインパクトがありました。
今回ピックアップした「Atomic Playboys」は、バンドのテーマ曲に相応しくストロングかつキャッチーな、80sテイスト全開のハード・ロック・チューンです!テクニカルかつエモーショナルなスティーヴのギタープレイは流石で、数えきれないセッションワークをこなしてきた凄みを見せつけてくれますね。
これほどの作品が、全米チャート100位にも入らなかったとは謎過ぎます。。結局、バンドは来日直前で空中分解し、ライヴも実現しませんでした。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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