※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
イギリスのロック・シンガーソングライター / ギタリスト、ピーター・フランプトン(Peter Frampton)が、1994年にリリースした11枚目のソロアルバム『Peter Frampton』の4曲目に収録。
先日取り上げたドリー・パートンのロックアルバムに、自身のヒット曲「Baby, I Love Your Way」でゲスト参加していたピーター・フランプトン。その名前を見て久々に聴きたくなり(笑)、今回はピーターの楽曲からいってみましょう〜。
ピーターはブリティッシュ・ハード・ロック・バンドのハンブル・パイで活躍。その後の70年代半ばにソロ活動を本格化し、アコースティックとロックを絶妙に織り交ぜたポップな音楽性、卓越したギタープレイと味わいある甘いボーカル、これまた女性ファンを魅了する甘いルックスで大ブレイクを果たしましたね。
中でもロックのライヴアルバム史上に残る傑作『Frampton Comes Alive』は、1000万枚超のヒットを記録。それだけにHM/HRシーンにも、ピーターを聴いたり、影響を受けたりしたことを公言するアーティスト、ギタリストは少なくありません。
そんなピーターも80年代以降は比較的マイペースに活動する中で、90年代に入り、初めて自身の名前を冠して発表されたのが本作でした。そうした特別感もあってか、これが隠れた良作と言える仕上がりで、ピーターの持つ非凡なポップ&メロディセンスとギタープレイが、時代の中でアップデートされた良質なロックを味わうことができます。
ハンブル・パイのスティーヴ・マリオットとの共作やジャーニーのジョナサン・ケインによる楽曲も収録されていますし、他にも良い曲がいくつもあってアルバムトータルで味わいたいところですが、今回はシンプルなタイトルの「You」をピックアップしました!
収録曲の中では最も軽快なビートの中で、壮大なイメージが広がる産業ロック風味が感じられる良質なチューンです!楽曲構成もシンプルですけど、望郷の思いを駆られるようなメロディはずっと身を委ねて聴いていたくなりますね。ピーターのボーカルやギタープレイもジャケット写真での姿のように、年輪を重ねてより味わいを増して迫ってきます。
ぜひ、一度聴いてみてください!