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【楽曲紹介】シャドウ・ギャラリー(SHADOW GALLERY)「The Dance of the Fools」

プログレ知識薄めのHM/HR視点で選ぶプログレをご紹介します!

 

アメリカのプログレッシヴ・ロック・バンド、シャドウ・ギャラリー(SHADOW GALLERY)が、1992年にリリースした1枚目のアルバム『Shadow Gallery』の1曲目に収録。

 

シュラプネル・レコーズのマイク・ヴァーニーによる、ネオプログレッシヴ・ロックを扱う新レーベルとして登場したマグナ・カルタ・レコーズ。以前のプログレ括りで、その第一弾のマジェランをご紹介しましたが、シャドウ・ギャラリーは第2段アーティストとして登場しました。

バンドは1980年代初頭にペンシルベニア州リーハイ・ヴァレーで結成。当初はソーサラーと名乗っていましたが、シャドウ・ギャラリーに改名後、制作したデモが認められてマグナ・カルタと契約し、本デビュー作を制作しました。

 

基本的な音楽性はレーベル第一弾のマジェラン同様に、プログレとメタルのエレメントを掛け合わせて、新たな音世界を構築していますが、イエス風の壮大なサウンドが特徴的なマジェランに比べ、ハードな中にもより古典的なプログレに根付いた穏やかなテイストが息づくサウンドが、シャドウ・ギャラリーの特徴と言えるでしょう。

 

結成メンバーである、クラシックをバックボーンに持つクリス・イングルズ(Key)をフィーチャーしている点や、カール・ジェイムズ(B)がフルートも兼任し、サウンドにバリエーションを加えている点も大きいでしょうね。

 

一方で、ザクザクのギターリフや派手なメタルギターをフィーチャーした楽曲をこなすなど、ネオプログレ世代のバンドらしく、懐古主義や既成概念にとらわれない感性も持ち合わせている点も、シャドウ・ギャラリーをユニークな存在に引き上げた所以でした。

 

今回ピックアップした「The Dance of the Foolsは、アルバムのオープニングを飾る、穏やかで心にじんわりと沁みてくる古典的なプログレテイストと感動的なメロディが息づく、プログレッシヴ・ハード・ロック・チューンです!

 

イントロからクリスのドラマティックなシンセやピアノが響き渡り、一気に彼らの世界観へと引き込まれていくでしょう。2008年に惜しくも他界したマイク・ベーカーの芝居がかったボーカルパフォーマンスも楽曲のドラマ性を守りながら、見事に歌っていますね。

 

ストリーミングでは現時点で歴代5枚のアルバムを堪能することができます。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

The Dance of the Fools

The Dance of the Fools

  • Shadow Gallery
  • ロック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes