※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、 リーサル( LETHAL)が、1990年にリリースした1枚目のアルバム『Programmed』の1曲目に収録。
80年代後半から90年代初頭にかけて数多登場した、クイーンズ・ライク(ライチの方がしっくりきますね笑)フォロワーを、当時は色々と音源をチェックして追いかけてました。結構ハズレも多かったんですけど、掘り出し物でレベルが高かったバンドとして記憶しているのが、このリーサルです。
アメリカではメタルブレイド、日本ではFEMSから出たデビュー作は、子供が絵の具で描いたような安っぽい構図の(汗)ジャケットからは想像できない、本格的なメタルサウンドが飛び出してきたのには、正直驚きました。
このバンドを数段レベルアップさせていたのは、ハイトーンヴォーカルのトム・マリコートの存在でしょう。いわゆるジェフ・テイト声と歌唱なんですが、ピッチ、声の伸びともメジャー級に安定しており、おっ!と思わせる、只者ではない雰囲気を漂わせていましたね。
バック陣は取り立てて複雑なプレイを繰り出すわけでないものの、十分安定していましたし、プログメタルの要素が低めな分、楽曲やプレイには、むしろ正統派メタルとしての魅力を強く感じさせてくれました。改めて経歴を見ると、クイーンズ・ライク登場以前の82年結成ですから、トムという逸材を手に入れて、サウンドの方向性をシフトさせていったのでしょう。
今回ピックアップした「Fire In Your Skin」は、アルバムのオープニングを飾る、典型的なクイーンズ・ライク風の正統派メタルチューンです!このバンドで多用される3連系シャッフルをベースにリフが展開されており、所々で聴ける少し複雑なユニゾンプレイなど、プログメタルっぽいアクセントも絶妙に効いていますね。デビューとは思えぬ堂々としたトムの歌唱は、筆者のようなハイトーン好きに、終始高揚感を与えてくれるでしょう。
創始者であるグレン(B)とエリック(G)のクック兄弟のうち、エリックは2012年に亡くなっていますが、バンドが2000年代にプレイしたライヴも、映像で確認することができます。おじさんになってもそこそこ聴けますし、代表曲が数曲あれば、化けていたかもしれませんね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
CDはこちら