※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、 サヴァタージ(SAVATAGE)が、1989年にリリースした5枚目のアルバム『Gutter Ballet』の2曲目に収録。
クリスとジョンのオリヴァ兄弟によって結成されたサヴァタージは、正統派のストレートなメタルから、次第にプログメタル的な要素の強い作風へと変貌していきました。その完成形と言えるのが、プロデューサーのポール・オニールと創り上げた本作と、次作『Streets: A Rock Opera』ですね。
陰影のある荘厳で劇的なサウンドは、ヨーロッパのバンドと見紛うような雰囲気を漂わせていました。丹念に創り込まれた世界観と楽曲は、あくまでも正統なヘヴィ・メタルに根ざしながらも、芸術的な領域にまでバンドの価値を高めましたね。ただし、ジョンのアクの強い歌唱は、好き嫌いが分かれたかもしれません。
今回ピックアップした「Gutter Ballet」は、そのサヴァタージが標榜したサウンドの究極形と言える、劇的なメタルチューンです!ジョンによるピアノの調べに導かれて紡がれる極上の美旋律は、とどまるところを知らず、クラシカルかつオペラティックなアレンジで、底知れぬ感動を運んでくれます。80sの正統派メタルから生み出された真の名曲と言えるでしょう。
後世に残る代表作を生み出したクリスが、93年に突然他界してしまったのは未だに惜しまれます。その前年に行われた日本での初のショーケースギグに行くことができましたが、クラブチッタはとにかく超満員で、クリスの雄姿もほとんど拝めませんでしたね。
それでも凄い熱気で、バンドへの期待度の高さをひしひしと感じたのを記憶しています。この時代のラインナップがもっと継続していれば、さらなる傑作を生み出してくれたのかも知れませんね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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