※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
アメリカのロック・バンド、スティクス(STYX)のギタリスト、トミー・ショウ(Tommy Shaw)が、1985年にリリースした、2枚目のアルバム『What If』の2曲目に収録。
スティクスの新作をレビューした流れで、本日はついでに(笑)、トミー・ショウでいってみましょう〜。個性は揃いのスティクスのメンバーの中でも、80年代当時、とりわけ女性人気を一心に集めていたのが、トミーでした。小柄で童顔のブロンドヘアーのルックスは愛らしく、いかにも日本人受けそうな雰囲気でしたからね。
女性だけでなく、筆者もそうでしたけど、男性から見てもロックギタリストとしての力量は、一目おける存在でした。テクニック云々ではなくとも、味わいあるフレージングが特徴で、黒のエクスプローラーを抱えた姿はクールでしたね。アコースティックのプレイも見事でした。
そんなトミーは、80年代に3枚のソロアルバムを残しています。有名バンドのギタリストのソロ作あるあるですけど、大抵は自己満足的なギターアルバムか、もしくは趣味全開に走った方向性で、がっかりさせられることも少なくないですよね。その点、トミーの3枚のアルバムは、時代性を捉えながらも適度にスティクスとの距離感を保った音楽性で、3枚それぞれ色合いの違う好作品に仕上がっていました。
トミー自身が、ギタリストとしてだけでなく、シンガーとして確かな力量を持っていた点も大きかったでしょう。今回ピックアップした「Remo's Theme(What If)」は、映画「レモ」のテーマ曲としてシングルカットされており、心踊るキャッチーなメロディで全編彩られた佳曲です!トミーの甘く切ないハイトーンヴォイスの魅力を、80sの洋楽の王道を行くような曲調の中で存分に味わえます。
ステイクスとダム・ヤンキースの狭間で、ついついソロ活動自体を忘れそうになりますし、中古CDが意外と高値で手が出しづらかったですが、3作ともストリーミングで堪能できますので、改めてお勧めしたいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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