※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカの女性ハード・ロック・シンガー / ギタリスト、リタ・フォード(Lita Ford)が、1988年にリリースした3枚目のソロアルバム『Lita』の 4曲目に収録。
ガールズ・ロックバンドの始祖的な存在である、ザ・ランナウェイズのギタリストとして活躍し、80年代にはソロアーティストとしてのキャリアを歩み始めたリタ・フォード。いち早く大成功を収めたジョーン・ジェットが、ロックンロール色の強い音楽性を打ち出した一方、リタはHM/HR色の強い音楽性にフォーカスしていきました。
そんなリタが80sメタルのムーブメントに乗って、全米でブレイクを果たしたのが『Lita』でしたね。ザ・ランナウェイズ時代やソロ初期から一気に垢抜けたルックスと、80sの煌めきを体現したゴージャスな作風に変貌を遂げたのには、少々驚かされました。
レミー、ニッキー・シックスからの楽曲提供、オジー・オズボーンとのデュエット実現など、インパクトを与える話題がありましたけど、本作からシャロン・オズボーンのマネジメント下に入っていたと知れば、なるほどヒットを導き出す仕掛けの数々も納得できますね〜。
今回ピックアップした「Kiss Me Deadly」は、全米チャート12位の大ヒットを記録した、リタの長きキャリアにおける代表曲のひとつです!キャッチーで思わず口ずさみたくなるポップフィーリングと、シーンのメインストリームを的確に捉えた曲調は、ヒットするための要素を見事に兼ね備えています。全米の状況に比べると、日本では正直それほど話題にならなかったのが不思議でなりません。
作曲したミック・スマイリーは、映画ゴーストバスターズへの楽曲提供でも知られるように、HM/HR畑でない作家である点もポイントでしょう。また、リサのカッコよくもセクシーで美しい肢体とルックスをフィーチャーした、80sメタルのお手本のようなMVの出来栄えの良さも見逃せないところ。数々のリサのMVは、ストリーミングで観ることができるので、女性メタラー花盛りの今だからこそ、こちらも楽しんで再評価してほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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