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【楽曲紹介】ビリー・スクワイアー(Billy Squier)「In the Dark」

※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!

 

アメリカのロック・シンガー/ ソングライター、ビリー・スクワイアー(Billy Squier)が、1981年にリリースした2枚目のアルバム『Don't Say Noの1曲目に収録。

 

80年代初頭から中期にかけて、ビリーはソロアーティストとして全米のメインストリームの音楽シーンを席巻していきました。そんな全米での人気ぶりとは裏腹に、日本では正直今ひとつ盛り上がりに欠けましたね。

 

ヒット曲「The Stroke」に代表されるリズミカルで程よくハード、さらにキャッチーなメロディを伴う良質なアメリカン・ハード・ロックを量産していましたが、メタルファンの目から見ると売れ線狙いで少々軟派過ぎるイメージはありました。一般の洋楽ファンからしても、濃いキャラやルックス(個人的にはゲイリー・バーデンを思い出します)を含めて、日本のマーケットの指向には合わなかったのかもしれません。

 

元バイパーのメンバーからソロに転身し、ビリーを一躍スターダムに押し上げたのが本作でした。日本盤の邦題は「ハードライダーの美学」で、後から原題を知って”全然違うやん!(笑)と驚きましたね〜。

 

当初ビリーは本作をクイーンのブライアン・メイにプロデュースしてもらおうと試みましたが、スケジュールが合わず、代わりにクイーンの『The Game』等でお馴染みのレインホルド・マックを紹介され、実際に彼がプロデュースしています。

 

ヒット作りに長けたマックの起用も功を奏したのか、結果として全米チャート5位、300万枚以上のセールスを記録。80年代の全米におけるメタルブーム以前ですから、この大ヒットは後進のハード・ロック系のアーティストに与える影響は大きかったでしょう。

 

今回ピックアップした「In the Dark」は、アルバムのオープニングを飾るマイナーキーを基調としたクールでハード・エッジな魅力を振り撒く、哀愁のハード・ロック・チューンです!2枚目のシングルにもなりましたが、シンセのアレンジなど、キャッチーな要素を盛り込んでいるあたりが巧妙ですね〜。

 

84年に発表した「Rock Me Tonight」のMVにおける、奇妙なダンス(言葉で表現できないほどヤバイです笑)により、ロック史残るワーストビデオに認定されてしまい、そのせいなのか人気の方も急降下。いつの間にかシーンから消えていきました。。初期は良い曲がちらほらあるので、メタルファンでも改めて楽しめると思います!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!  

In the Dark

In the Dark

  • ビリー・スクワイアー
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

MVはこちら!

In the Dark

In the Dark

  • ビリー・スクワイアー
  • ポップ
  • ¥306