※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
ドイツのスラッシュ・メタル・バンド、 クリーター(KREATOR)が、2005年にリリースした11枚目のアルバム『Enemy of God』の1曲目に収録。
ジャーマン・スラッシュ3羽ガラス(冷静に考えるとすごい形容だなあ〜)の1角であるクリーター(昔はクリエイターって呼んでました)。デビューから35年以上を経た今なお、ミレ・ペトロッツァ(Vo、G)を核に、怒りを叩きつけるアグレッシヴな激音を放出し続けています。
そんなクリーターでも、90年代は時代に合わせた方向性を模索して、迷走した時期もありました。ちょうど問題作『Renewal』発売後の初来日を観ましたけど、期待とは裏腹に、その迷いがライヴにも出ているようで、スラッシュ度低めの物足りないパフォーマンスに、肩透かしを食らった記憶があります。
ところがクリーターの凄いところは、そうした時を経ながらも、2000年代半ばから完全にスラッシャーとして蘇生し、以前にも増してクオリティの高い激音を構築していることです。中でも80年代の音楽性を現代向けに完全アップデートして、新世紀スラッシュの名盤と言える完成度に高めたのが『Enemy of God』でした。
今回ピックアップしたタイトル曲「Enemy of God」は、そのオープニングを飾る激速、激烈なスラッシュ・チューンです!ミレの絶叫ヴォイス、独特の不穏なコードを巧みに駆使した忙しないギターリフ、ヴェンターのつんのめりながら突き進むドラミングと、全てがクリーターらしさを主張していますね。アンディ・スニープの現代的な音作りにも個性を消されずに、全てが良い方向に作用しています。
実は今回、80年代の作品から紹介したかったんですが、ノイズレコード関連の音源は、以前はストリーミングで聴けたのに、今現在全て消えていますね。。また復活することを祈りつつ、クリーターの場合は、こうして近年も好作品を連発していますので、まずはこちらを味わいたいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
MVはこちら!