※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新曲をご紹介します!
ほぼ時を同じくして、ジャーマン・スラッシュ・メタル3巨頭のうちの2バンドが新音源を公開してきたので、今回は特別に2組まとめてご紹介していきましょう!
まずは、ドイツのスラッシュ・メタル・バンド、デストラクション(DESTRUCTION)が、2021年8月19日に音楽ストリーミングサービスで新曲「State of Apathy」を公開しました。
オリジナルメンバーのマイクが音信不通からの脱退表明!という、衝撃のニュースが駆け巡ったデストラクション。シュミーヤ不在時も含め、39年間デストラクション一筋のマイクですからね、ダミール・エスキッチを迎えツインギター化していたものの、これは驚きでした。
後任なしのトリオに戻る?かと思いきや、新ギタリストに、これまでもサポートを経験していたマーティン・フリアが加入し、4人の新体制が確定。その第一弾として緊急リリースされたのが、この「State of Apathy」です。
お馴染みのロゴはそのままで、ちょっとジャケのテイストが変わったかと思いきや、お得意のデストラクション流スラッシュには、笑えるほどに変化なし!シンガロングできるわかりやすいサビが、ライヴ映えしそうでいい感じです!
少し前にリリースされた『Live Attack』の演奏が、ちょっと元気なくない?感じがして、心配していたんですけど、ここでは、ランディ・ブラックのドラムも猛烈な勢いですし、シュミーヤのシャウトも甲高くキレまくってます!
若いメンツを迎え、再び盤石の体制になった新生デストラクション。まさに”Thrash Til Death”を地でいく、彼らの今後に注目していきたいですね!
聴いてほしい度 84%
MVはこちら!
もう一発、ドイツのスラッシュ・メタル・バンド、ソドム(SODOM)が、2021年8月20日に、3曲入りのニューEP「Bombenhagel」を発売しました。
こちらもスラッシュ一筋うん十年、ソドムの新音源が登場です。ストリーミングで3曲が公開されていますが、CDと12インチのアナログ盤は海外だけでリリースになります。
結成以来、トリオ編成にこだわってきたソドムが、ジャーマン・スラッシュの盟友であるデストラクションと、ほぼ時を同じくして、4人編成に移行したのは、興味深いところです。まあ、いくらトム・エンジェルリパーのベースが、レミーばりに歪んでいるとしても、音源はともかく、ライヴでの音の厚みを考えると、これはメリットしかない気がしますね。
今作のタイトル曲「Bombenhagel」は、ソドムマニアならご存知のように、新しい曲という訳ではなく、セカンドアルバム『Persecution Mania』に収められた、エクストリームな極悪スラッシュ・チューンの最新リレコーディング・ヴァージョンになります。
“ボンベンハゲ〜ッ!”の字余りまくり(笑)吐き捨て型のサビメロはそのままに、サウンドプロダクションと演奏のクオリティは、当時に比べ格段に向上してます。それでも、ソドムならではのザラついた荒々しい音の質感は決して失われていないのは流石ですね。
これだけのベテランになっても、初期衝動のような怒りを燃やし続けているからこそ、変わらぬアンダーグラウンド臭すら漂う、スリリングなスラッシュを堪能させてくれるのでしょう!
聴いてほしい度 82%
MVはこちら!