※80sメタル好きの暗黒期、90年代の良心的楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、 アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)のヴォーカリスト、 ブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson)が、1990年にリリースした、1枚目のソロアルバム『Tattooed Millionaire』の2曲目に収録。
今週は、アイアン・メイデンの最新作『Senjutsu』の発売にちなんで、メイデンに関連した楽曲を取り上げています。
メイデンに在籍したメンバーは、様々な別プロジェクトなどでも活動していますが、純粋なソロ名義での活動としては、このブルース初のソロ作品が最初になるでしょう。この時点では、のちにメイデンを脱退し、ソロとして本格的に活動をしていくとはまさか思わず、あくまでもメイデンでやれないことを実現するための、一時的なガス抜き程度だと認識していました。
ソロとしては、メイデンの音楽性と異なる、歌重視のポップとも言える側面を見せたHM/HRを標榜したのが、ちょっと意外とも思えました。とはいえ、言うまでもなくブルースは、ヴォーカリストとしての力量が高く、何でも歌えてしまう人なので、この路線もハマっていて、違和感を抱くことはなかったですね。
今回ピックアップした「Tattooed Millionaire」は、アルバムのリードトラックとしてフィーチャーされ、フック満点のとりわけキャッチーで素敵なメロディが踊る、80sメタルテイストに溢れた爽快な良曲です!もうイントロなんか、同郷のデフ・レパードの「Photograph」のオマージュ丸出しで最高過ぎます。
この曲調なのに、歌詞では”刺青の億万長者になんかなりたくねえ〜”と、80年代のヘアメタル勢を皮肉っているのが、なんとも面白いですね〜。ブルースの野生的な歌唱とのいい意味でのミスマッチ感が、楽曲に不思議な魅力を付加しています。
ギターのヤニック・ガーズは、ここでブルースとコラボしたことで、メイデンに参加するきっかけになるんですから、そうした大きな意味合いも持った作品と言えるでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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