※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)が、1982年にリリースした3枚目のアルバム『The Number of the Beast』の3曲目に収録。
今週は、アイアン・メイデンの最新作『Senjutsu』の発売にちなんで、メイデンに関連した楽曲を取り上げています。
新作の初動も好調なようで、この時代にCDパッケージがある程度売れるんですから、HM/HRはアイドル系やアニメ系などのように、貴重なジャンルと言えるでしょうね。Spotijyで確認できますけど、ストリーミングでもどのくらい再生回数を稼いでいくのか、ちょっと気になるところです。
さて、ブルース加入後のメイデンの代表作といえば、一般的には今だにライヴのセットリストの中心を成す名曲満載の『The Number of the Beast』になるんでしょうが、発売当時の日本のマーケットでは、そこまで盛り上がっていた印象がありません。
むしろ、ポール脱退のショックが覚めやらぬ中で、後任がサムソンのヴォーカリストか〜、みたいな期待と不安が入り混じったムードが漂っていたように思えます。実際、聴いてみると、クセの強いポールとスタイルが違い過ぎて、デイヴからサミーにスイッチしたヴァン・ヘイレン同様に、当初は耳に馴染みませんでしたし、洋楽雑誌あたりのアルバムレビューも、前2作に比べ低めでした。
ところが、フタを開けてみると、本国イギリスでは初の1位を獲得するなど大ブレイクし、その余波で日本での評価もようやく定まっていった印象があります。結果的には、なんでも歌えるブルースを迎えたことで、バンドのポテンシャルが格段にグレードアップしたわけです。今やビッグネームとして君臨するメイデンを創り上げた、スティーヴの決断力の高さを感じますね〜。
メイデンの定番曲揃いの作品の中で、オープニングの「Invaders」とともに個人的に大好きなのが、今回ピックアップした「The Prisoners」です!スロー&ヘヴィなイントロが地味なので、かなり損してるなあ〜という気がしますけど、聴き進めばちゃんと疾走開始!(笑)
何と言っても最高なのはメイデン史上に残るキャッチー極まりない、フック満点のサビです!筆者はメロディ重視派なので、この一気に抜けていく爽快なメロディがたまりません。これはブルースだからこそ歌いこなせる楽曲でしょう。
加えてBメロブリッジ部分の、スティーヴの変態なベースラインとコード感は天才過ぎ!このパートがあるから、サビが活きるんですね〜。ギターソロの3連のお約束的なフレーズも効果的ですし、クライヴのバスドラムのアクセントもカッコ良く、ホント巧みに作り込まれてます。作曲がエイドリアン中心というのも納得で、彼のメロディメーカーとしてのセンスを今のメイデンでも、まだまだ活かしてほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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