※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
イギリスのハード・ロック・バンド、タイガーテイルズ(TIGERTALEZ)が、1990年にリリースした2枚目のアルバム『Bezerk』の 2曲目に収録。
本場アメリカから世界中に飛び火したヘア/グラム・メタルの波は、各地にフォロワーを生み出していくわけですが、イギリスでの代表格がタイガーテイルズでした。
87年のデビュー作のジャケットに写るド派手でケバケバしいルックスは、明らかにポイズン辺りを意識したもので、覚えやすいハード・ロックンロールを基本にした音楽性や、お世辞にも上手くない演奏(汗)まで、多くの共通点がありました。
日本ではある意味二番煎じとして捉えられていた感もありますけど、3年後に発表された『Bezerk』では、あらゆる面で成長を遂げ、本国UKのTOP40にランクインする成功を収めています。シンガーが爬虫類系で抜けの良い個性的なシャウトヴォイスを響かせる、キム・フッカーに交代したことは、大きな要因のひとつでしょう。
バンドの方向性にぴったりマッチしていますし、クリス・タンガリーデスの好プロデュースも相まって、サウンドのクオリティがグンと向上しましたね。ポイズンというより、硬質なリフなどにはモトリーの要素も強く感じられます。そして何より、アメリカのバンドほどカラッと明るくなりきれない点が、イギリスのバンドらしいタイガーテイルズの個性を確立していたように思えますね。
今回ピックアップした「Love Bomb Baby」は、本国でシングルカットされたナンバーで、イギリスのバンドらしからぬ(笑)、キャッチーなメロディが弾けるハード・ポップチューンです!
イントロからフック満点のコーラスバリバリのサビメロが炸裂しますけど、ギターソロすら殆どないシンプルな構成で、一気に楽しく聴かせてくれます。ただでさえ覚えやすいサビが、永遠ループ状態で繰り返されるので、脳内に刷り込まれることは間違いないでしょう!
アルバムには、ドン・エイリーやユーライア・ヒープのメンバーがゲスト参加しているのも驚きですが、イギリスからのヘア/グラム・メタルの回答を、改めて辿ってみたいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!