※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
カナダのハード・ロック・バンド、スヴェン・ガリ(SVEN GALI)が、1992年にリリースした1枚目のアルバム『Sven Gari』の 1曲目に収録。
一風変わったバンド名ですが、改めてカタカナで「スヴェン・ガリ」って書いてみると、日本人には「ガリ」が色んな意味でインパクトを与えてくれますね(笑)。スヴェン・ガリはオンタリオ州ハミルトンで1987年に結成された5人組で、しばらくはカヴァーバンドとして活動していました。
次第にオリジナルを増やしながらライヴ活動が評価され、カナダ本国のBMGと複数枚のメジャー契約を獲得。イギリスの敏腕プロデューサー、デヴィッド・ベンデスにより制作されたのが本デビュー作でした。
本国以外では傘下のアリオラからリリースとなり、日本盤も出てますね。92年という80sの流れをくむヘア/グラムメタル系には冬の時代でしたが、彼らがデビューできたのはアメリカでなくカナダのバンドという点もあったかもしれませんが、それ相応のクオリティを備えていたのも事実でしょう。
ただしホラーなクソジャケ(汗)も災いしたのか、この手のバンドに比較的寛容だった日本のマーケットにおいても、ほぼ注目されることはなかったものの、今聴き直してみても、楽曲、パフォーマンスともに十分なクオリティで、方向性としては少し前にブレイクしたスキッド・ロウ辺りを彷彿とさせます。
今回ピックアップした「Under the Influence」は、本国ではシングルカットされた、ヘヴィなリフで押すミッドテンポのハード・ロック・チューンです!
時にグルーヴィーなテイストを織り込んでいるのは時代性を表しているものの、キャッチーさも十分なサビといい、隠しきれない80sテイストにも溢れているのがいいですね~。この曲を始め、数曲のMVがApple Musicにアップされています。
その後、本国では有名バンドとのツアーをこなし、1993年のジュノー賞に本作がノミネートされるなど評価を高めつつ、1995年にクイーンズライチのギタリスト、ケリー・グレイのプロデュースによる次作を発表たものの。残念ながらお決まりのオルタナ路線に向かい1996年に解散。2017年復活し新作も発表しています。
ぜひ、一度聴いてみてください!
MVはこちら!