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【楽曲紹介】ブールヴァード(BOULEVARD)「Where Is the Love」

※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!

 

カナダのメロディアス・ロック・バンド、ブールヴァード(BOULEVARD)が、1990年にリリースした2枚目のアルバム『Into the Streetの2曲目に収録。

 

毎回個人的に大好きなカナディアン・ロッカー達をご紹介するたびに、なんでこのクオリティなのに当時日本では無名だったんだろう?と素朴に疑問を感じるアーティスト、作品が多いんですけど、この6人組のブールヴァードも典型的なそうしたタイプのバンドですね。

 

1983年にカルガリーでマーク・ホールデン(Sax/Vo)を中心に結成されたブールヴァードは、彼が所有するスタジオを使ったプロジェクトとしてスタートします。アンドリュー・ジョーンズ(Vo)らメンバーを集めて体制を整えていき、制作したデモが認められて本国のCBSソニーと契約。デビューシングルをリリースしますが、これがドイツを中心にヨーロッパ数カ国で評判を呼びました。

 

その後カルガリーを拠点に活動を重なる中で、今度は本国のMCAレコードと契約。バンクーバーに拠点を移し、1988年にデビュー作『BLVD.』を完成させました。このアルバムはストリーミングにもアップされていますね。発売後にはボストンのオープニングアクトを務めるなど、ライヴ活動を行いました。

 

さらにメンバーチェンジをしつつも本作を完成させたものの、すでに時代は90年代に突入。音楽のトレンドの変化等には抗えず、アルバム2枚を残して1991年に解散してしまいました。

 

日本デビューすら叶わなかったブールヴァードですが、そのサウンドの完成度は驚異的。産業ロック、メロハーのまさに理想郷と言える極上の楽曲とパフォーマンスが展開されていきます。とりわけ、この2枚目はスキのない超メジャー級の作品で、同郷のラヴァー・ボーイのように、世界的なバンドとしてヒットしてもおかしくないレベルですね。ホントに運がなかった、としか言いようがありません。

 

キラーチューン連発のアルバムですけど、今回はピックアップした「Where Is the Love」は、心に染み入る哀感と強烈なフックを放つ、極上のメロディアス・ハード・ロック・チューンです!

 

イギリス人プロデューサー、ジョン・パンターによるメジャー感に満ちたサウンドプロダクションの中で、アンドリューの味わい深い声質で歌われる歌唱も素晴らしいですね。カナダのバンドゆえか、英国風の哀感のバランスが絶妙で、ハートランド辺りが好きなメロハーファンもどストライクでしょう!

 

ブールヴァードは後年再評価され、2014年にイギリスのファイアフェストで再結成。2017年には新作もリリースし、こちらもストリーミングで楽しめます!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!  

Where Is the Love

Where Is the Love

  • Boulevard
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes