※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
スウェーデンの女性ロック・シンガー、 トーン・ノーラム(TONE NORUM)が、1986年にリリースした1枚目のアルバム『One of a Kind』の4曲目に収録。
”ノーラム”の名でわかる通り、ヨーロッパのギタリスト、ジョン・ノーラムの妹であるトーン・ノーラム。兄と異なり、トーンの方はソロヴォーカリストとして、スウェーデン国内を中心に活躍しました。ジャケットでアップになったお顔は、確かにどことなくジョンに似てますよね。
デビュー作はジョーイ・テンペストがプロデュースし、お兄ちゃんのジョンが当然のごとくギターを担当。さらにヨーロッパの各メンバーが、バックをがっつり固めており、さながら、ヨーロッパのサイドプロジェクト的な様相を呈しています。
楽曲の方も、ヨーロッパを想起させるポップな北欧メロハーテイスト満載で、流石に安心して聴くことができるクオリティです。肝心のトーンのヴォーカルですが、クセのないフレッシュな歌声は実に心地よく、HM/HRファンのみならず一般層にアピールできそうな雰囲気です。実際に、本国スウェーデンでは、デビュー作が5位、次作が7位のヒットを記録しました。
ちなみに2枚目にはイングヴェイ・マルムスティーンが1曲参加しており、こちらもデビュー作に劣らず優れた作品に仕上がっています。日本では当時の専門誌が酷評したせいで、トーンの作品をスルーしたHM/HRファンも多かったかもしれませんけど、北欧メタル好きなら絶対に抑えておくべきアーティスト、作品と言えるでしょう。
今回ピックアップした「Stranded」は、本国ではシングルカットされ、チャートの13位まで上昇しスマッシュヒットした、英語歌唱によるハード・ポップ・チューンです!いかにも80sなポリシンセの響きと、一点の曇りもないポジティヴな雰囲気を放つ透明感たっぷりのメロハーで、聴くものを爽快な気分に高揚させてくれるでしょう!当時まだ21歳だったトーンの若々しさも、その歌唱から存分に伝わってきますね〜。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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