※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
ドイツのメロディアス・ハード・ロック・バンド、ZAR(ツァー)が、1993年にリリースした3枚目のアルバム『From Welcome...To Goodbye』の2曲目に収録。
バンド名の読み方が、当時謎だったバンドのひとつ、ZARですけど、”ツァー”との表記が多いですね。最初輸入盤で本作を買った時は、そのまんま”ゼット・エー・アール”とか言ってました(笑)。
ドイツ人ギタリストのトーマス・クラウスを中心に結成されたZARは、ユーライア・ヒープ等でお馴染みのヴォーカリスト、ジョン・ロートンが参加したデビュー作が、マニアには一番人気があると思われます。
哀愁たっぷりのメロハーとジョンの優れた歌唱が堪能できる筆者も好きな作品ですけど、買った順番が3枚目→2枚目→1枚目と完全に遡りながらの真逆だったので、最初に気に入ってよく聴いた3枚目の方が、どうしても思い入れが強いですね。
光と闇の対比的でよくありがちなデザインながら、ジャケットのアートワークもいいですし、もやっとした音像が玉にキズだった(それがむしろ良かった?)デビュー作よりも、クリアでパワー感のある仕上がりになっています。
肝心のヴォーカルなんですけど、このトミー・ブロックなる人物も決して悪くないですよ。ジョンと比べるのは酷かもしれませんが、若干しゃがれたハイトーンヴォイスは、味があって北欧メタルにありそうな声質で結構好きですね〜。
今回ピックアップした「How Many Tears」は、ハロウィンのあの曲とは全く違い(笑)、アルバム中ではマイナーキーの「Thin Line」と並び、もっともメロハー色が強く透明感も感じられる良曲です!フック強めの爽やかでキャッチーなサビが、耳を引きつけますが、トーマスの歪み強めのザクッとしたギタートーンが、実に良いコントラストになっています。
どのアルバムにも良曲が多く、日本のメタルファンにアピールできそうなバンドでしたけど、登場した時代が悪かったのか、知る人ぞ知る存在に甘んじているのが残念です。各作品はストリーミングにアップされているので、まずは触れてみてほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!