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【新曲レビュー】スコーピオンズ(SCORPIONS)「Peacemaker」

 ※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新曲をご紹介します!

 

ドイツのハード・ロック・バンド、スコーピオンズSCORPIONSが、2022年2月リリース予定のニュー・アルバム『Rock Believer』からの新曲「Peacemaker」を公開しました。

 

2014年の引退宣言撤回を経て、2015年の復活作『Return to Forever』以来、約7年ぶり通算19枚目という蠍団の新作が、50周年の節目を迎える来年早々に登場します。それに3ヶ月も先行して、ストリーミングでの新曲第一弾公開になりますが、敢えてフルで聴かせて新作への期待感を熟成していく、こうしたプロモーションの流れが、様々なアーティストで定着してきましたね。

 

念のため現在のラインナップは、クラウス・マイネ(Vo)、ルドルフ・シェンカー(G)、マティアス・ヤプス(G)に加え、パウエル・マキオダ(B)、そしてミッキー・ディー(Ds)となっています。

 

今作の重要ポイントは、よくありがちですけど「原点回帰」のようです。前作『Return to Forever』は、外部ライターも起用した楽曲の出来は、十分及第点をつけられたものの、やや大人しく洗練され過ぎた印象も受けました。

 

対して、来たる新作『Rock Believer』では、あくまでもクラウスとルドルフによる楽曲作りを行い、それを80年代に実践していたように、全員が集まってのライヴレコーディングを敢行したようです。そうした効果から、より全盛期を彷彿とさせるヴァイヴが生み出されていくことが期待できるでしょう。

 

今回公開されたストレートなハード・ロック・チューン「Peacemaker」では、メンバーのコメントを裏付けるように、ライヴ感のあるノリが、そこはかとなく感じられますね。若干ダウナーなイントロの雰囲気から、アレ?大丈夫?と少し心配になりますけど、曲が走り始めると、ライヴ録音の効果なのか、スコピらしい快活なノリと、まだまだ若々しいエナジーが生み出されています。

 

今年で73歳とは思えない、クラウスの変わらぬレジェンダリーで個性的な声質のおかげで、実際にはピッチは下がって狭まっていても、聴感上では高めに聴こえるんですよ。ギター陣はフレーズ的にもっと暴れてほしい気がしますけど、ザラついた感触で、明らかに前作よりも生々しく、エッジの効いた質感がありますね。

 

同曲のMVが早くも公開され、ストリーミングで観ることができます。まだまだ現役感のある元気なメンバーの姿を確認できます。現時点で16曲ものトラックが仮で振られていますので、今後順次公開されるであろう楽曲を楽しみに待ちたいと思います!

 

あ、このパンスト被って引っ張られたような(笑)女性の赤い画像、最終のジャケットなんですかね??

 

聴いてほしい度 

82

Peacemaker

Peacemaker

  • provided courtesy of iTunes

MVはこちら!