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【音楽コラム】2022年のヘヴィ・メタル・シーンのプチ展望〜

昨年の新春もHM/HRシーンの展望的なことを書きましたので、今年もどんな1年になるのか、まったりと思いを巡らして見ましょう〜。

 

まず、80年代以前から見た周年では、1982年から40周年を迎えます。1982年といえば、パッと浮かぶだけでも、ジューダス・プリースト『Screaming for Vengence』、スコーピオンズ『Blackout』アイアン・メイデン『Number of the Beast』、ゲイリー・ムーア『Corridors of Power』をはじめ、後世に刻まれる歴史的な名作が次々と世に送り出された年でした。

 

その中で重要なひとつが、モトリー・クルーの『Too Fast for Love』のリリースですね。実際には前年に自主制作で発表していたわけですが、遂にメジャーから再リリースされた事実は、LAメタルムーブメントの本格的な勃発の象徴として位置づけられるでしょうから、ある意味LAメタル40周年とも捉えることができるでしょう。

 

70年代から見た周年では、1972年から50周年ですが、1972年といえば、伝説のディープ・パープル『Made In Japan(ライヴ・イン・ジャパン)』誕生につながった初来日公演が行われた記念すべき年です。半世紀も前の出来事になりますけど、この節目に改めて、ロック史に燦然と輝くライヴの歴史的意義が、各方面で語られることでしょう。

 

新作に関しては、引き続きコロナのダウンタイムを活用して創作された作品が次々とリリースされるのが期待されますけど、やはり一番気になるのは、ライヴの行方がどうなるのかでしょうね。

 

国内のHM/HR系のライヴは再開されているものの、洋楽関連はアメリカやヨーロッパのコロナの現況を見ていると、1、2ヶ月程度で好転するとは思えず。。希望的観測でも、夏以降くらいに再開となるのでしょうか。。

 

とりわけメタル色の強いスタンディングでのライヴでは、オーディエンス同士が密になって、シンガロングしまくるのが醍醐味でしたから、音楽の特性的に、最も実施に向けて慎重にならざるを得ないのが痛いところです。

 

ただし、もしコロナが完全に終息したとしても、コロナ以前のライヴの姿に戻れるのか、そして何よりオーディエンスが満足できるのか、とても疑問に思えます。実は、コロナ禍のメタル系以外のライヴに、筆者は足を何度か運んだんですが、正直言ってめちゃくちゃ満足度が高かったですね。

 

というのも単純に客同士の間隔が空いていることで、思った以上に居心地がよく、ステージに集中できましたし、トイレも行きやすかったですし(笑)、音通りもよく、そしてステージも前の人の頭に遮られにくいため観やすく、正直いいことずくめでした。

 

こうした体験をした多くのオーディエンスも、同じように感じているんじゃないでしょうか。人間一度いい思いをすると、同じチケット価格なのにぎゅうぎゅうで、前も観づらい席に納得できなくなる気がします。

 

もちろんビジネス的に、今のような抑えた客数を維持するのが困難なのは理解できますけど、席の居心地、観やすさによって大きく格差をつけた、海外のようなダイナミックプライシングを、アフターコロナではもっと推進していかないと、ライヴこそが魅力のHM/HR系とて、客離れに繋がりかねないと危惧します。

 

いづれにせよ、他ジャンルに出遅れているHM/HR系のライヴが、より加速して正常に戻っていくことを、年頭に何より望みたいですね。

 

今日は、50年前の日本で行われたライヴの熱気から、この1曲でいってみましょう。何気に基本的過ぎて久々に聴きました(笑)。時代感のある手拍子がいい感じです!

Highway Star (Live)

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  • ディープ・パープル
  • ハードロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes