※メタルの激しさとのギャップが美しい、バラードの魅力を紹介します！
アメリカのハード・ロック・バンド、グレイト・ホワイト（GREAT WHITE）が、1987年にリリースした3枚目のアルバム『Once Bitten』の9曲目に収録。
80年代のメタルブームの中、メインストリームに躍り出た多くのアルバムには、お決まりのように甘いバラードナンバーが収められていましたね。バンドの代表曲として、そこから大ヒットが生まれるケースも多く、重要な役割を果たしていました。
例えば、ポイズンとかウォレント辺りのバラードを聴くと、ヒットするだけあって、普通に良い曲だなあ〜と感じるんですけど、自分の心の奥底に訴えかけてくる深い感動を得られるまでは、なかなかいかないですよね。。
そうしたある意味、80sにおけるお決まりのパターンのバラードとは、一線を画す楽曲として記憶されるのが、今回ピックアップした、アルバムの最後を飾るに相応しい本格派のバラード・チューン「Save Your Love」です！
マーク・ケンドールのアコギから紡がれる、何とも物哀しいアルペジオが聴こえてきた瞬間から、楽曲が醸し出す世界観へと一気に引き込まれます。ジャック・ラッセルが魂を込めて切なげに歌うメロディは、哀感を湛えながらも実に美しく響いてきます。
そこにマークの泣きを極めたリードギターが絡みつき、さらには感情を高ぶりを表現するかのような転調を経て、遂に大団円を迎えます。最後まで濃密で劇的な展開は、珠玉のバラードと呼ぶに相応しい名演と言えるでしょう！
80sに名を残すHM/HR系のバラードは数あれど、これほどまでに心の深遠を強く揺さぶられて、本当に涙が出るほどの感情を抱いたのは、この曲を含めて数少ないことでした。今でもそれに近い感情が甦ってきそうで、独り灯りを消して聴いた日には、おそらくヤバいですね（笑）。
ぜひ、一度聴いてみてください！
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