※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、バンシー(BANSHEE)が、1989年にリリースした1枚目のフルアルバム『Race Against Time』の3曲目に収録。
80年代中期というメタルブーム真っ只中に、中西部のカンザスシティで結成されたバンシー。のちにメタルブレイドから再リリースされる自主制作のEPを発表した後、バンドはメジャーのアトランティックとの契約を掴みとります。
そして、著名なレコードプラントスタジオで制作されたのが、このメジャーデビュー作でした。リードトラックの「Shoot Down the Night」はMVも制作されましたが、典型的なLAメタル風のサウンドを奏でていますね。
アルバムのジャケットに映るメンバー写真を見てもわかる通り、ヘア・メタルと認識されるような風貌をしていました。ですが、実際に音を聴いてみると、正統派メタルを標榜する楽曲の方が、多く収録されています。マリスやレザーウルフのようなUSバンドの方が、イメージ的に近いのかもしれません。
今回ピックアップした「Race Against Time」もそんな中のひとつで、メロディックな正統派ヘヴィ・メタル・チューンに仕上がっています!メロディやリズム、楽曲の組み立て方が、どこかジャパメタ的に聴こえる言いますか、このカッチリした雰囲気が、はっきり言ってラウドネスによく似てますよね?
逆に言えば、そんな要素が入っているのが、個人的には気に入っている所以です(笑)。ソングライティングも良い出来ですし、それを表現するメンバーの技量も及第点で、メジャー発というのも納得できます。
ところが!日本では日本盤すらリリースされない悲惨な状況で、、全く無名のままでした。80年代も終わりが近づいている時期で、日本のレコード会社もスルーしちゃったんでしょう。
本国でも、結局さしたる話題にもならず、わずか1枚でメジャーからドロップしてしまいました。。ちょうどこの時期は、ラウドネスですら、同じアトランティックとの契約が終了しましたからね。ちょうど90年代にかけての過渡期だったんでしょう。
そんな日本で無名のバンドですけど、決して悪くないので80sの正統派もヘア・メタルも両方OK!という人にはオススメです!
ぜひ、一度聴いてみてください!