※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます！
イギリスのハード・ロック・バンド、ウェイステッド（WAYSTED）が、1986年にリリースした3枚目のアルバム『Save Your Prayers』の6曲目に収録。
デビュー作『Vices』のジャケットでのスキンヘッドのおっさんとオネーサンの画像が、チープなホラー映画みたいで（笑）、個人的には妙に印象に残っているバンドが、ウェイステッドです。UFOのピート・ウェイとポール・レイモンドの新バンドの触れ込みで、当時の洋楽誌のレビューも良かったこともあり、期待した覚えがあります。
実際には、メロディの起伏に乏しい、ありがちな英国産ハード・ロックといった具合で、正直なところ、ちょっと肩透かしを食らったわけですが、、次作に同じくUFOのポール・チャップマンが参加し、曲によってはメロディアスさが増していき、そうした路線が一気に花開いたのが本作でした。
メロディの充実度が、それまでの作品に比べずば抜けていますし、シンガーがのちにタイケットで活躍するダニー・ヴォーンに交代したことがやはり大きいですよね。粒ぞろいの楽曲の中で、特にメロハー度合いが際立っているのが、今回ピックアップした「Heaven Tonight」です！
もともと前作に収録された楽曲のリメイクヴァージョンなんですが、間をおかずに再収録とは。それだけソングライティングに自信があったんでしょう。前任のシンガーのヴァージョンも、ザラついた声を活かして味わい深いんですけど、やはりメロハー風の楽曲を歌わせれば、ダニーのエモーショナルで良く伸びるハイトーンは段違いにハマりますね！プロダクションもオリジナルに比べてメジャー感に溢れ向上しています。
未来への希望を抱かせるような、ポジティヴなメロディは、聴く者の胸に迫ってきて何度もリピートを誘う魅力に満ちています。基本、80sのアリーナロック系のメロハーサウンドでありますが、やはり出自は隠しきれないのか、英国産の風味がほのかに漂っているのも美味しいところでしょう。
ピートが一人で写ったジャケットが、バンド感をかき消してしまったのかもしれませんが、もっと多くのHM/HRに触れてほしい良質な１枚ですね！
ぜひ、一度聴いてみてください！
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