※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、スコーピオンズ(SCORPIONS)が、2022年2月25日、約7年ぶり19枚目のニュー・アルバム『Rock Believer』をリリースしました。
昨日はロシアがウクライナへ侵攻の一大ニュースを見て、「Wind of Change」について思わず書きましたが、これまた偶然とは思えぬタイミングで、スコーピオンズの最新作が発売になりました。
先行楽曲「Peacemker」の発表から3ヶ月以上経過し、その間にもMVも含む3曲が順次ストリーミングで公開されていたので、満を持しての全曲公開になります。
ストリーミングでは日本盤のボーナストラックこそ聴けないものの、海外のデラックスヴァージョンのボーナストラック5曲も聴けるので、全16曲がアップされています。
以前、これが正式のジャケット??と書きましたけど、どうやらそうだったようです(汗)。奇抜なアートワークはお得意とは言え、流石に。。。余談ですが、ヘイルストームの新作のジャケが申し合わせたようにそっくりで驚きました〜。
さて、引退宣言をしてから12年後、デビュー50周年を迎えたスコーピオンズの新作が聴けるなんて、多くのファンの方々もそうでしょうけど、夢にも思いませんでした。筆者はリアルタイムでは、79年の『Love Drive』辺りから聴いてきたので、それでも40年以上も経過してますので、そりゃ歳もとるよなあと、なんとも感慨深いですね。
以前書いたように、先行楽曲が比較的好感触でしたし、期待感を持って何度かリピしてみました〜。
第一印象は、リフに次ぐリフの応酬がとにかく気持ちいい!切れ味鋭いカッティングの数々は、まさに名人芸そのもので、スコーピオンズ、とりわけルドルフ・シェンカーにしか成し得ない音像ですよね。ライヴ感を重視した比較的ドライで生々しいざらついた音像が、リフのスピードとドライヴ感をさらにかきたててくれます。
そこにキーこそ下がっても衰えを知らないハリのあるクラウス・マイネの唯一無二の美声が乗っかれば、どこから聴いても”蠍の紋章”がしっかりと刻印された、近年以上に濃厚なスコピ節が完成し、原点回帰をうたっているのもなるほどうなづけます。
ルドルフとクラウスが73歳!と、もうすぐ日本で言うところの後期高齢者なんて、ほんと信じられません。。世界でも稀に見るアンチエイジングなロッカーとして、最大限の敬意を表したいですね〜。
楽曲の方も、外部ライターを排除したバンドでの曲作りと、スタジオに集まって、せーので行ったライヴレコーディングが功を奏したようで、変にこねくり回さないストレートでライヴ映えしそうなモノが多く、素直にHM/HRの原点的な魅力を味わえます。
敢えて言うなら、マティアス・ヤプスにはもっと曲中にオブリガードを入れて弾きまくって欲しかったですし、ミッキー・ディーも実力を考えると、もっとド派手に叩きまくって欲しかったですが、贅沢な要望なのかも知れません。
今回はアルバムから、本編最後に収められたパワーバラードナンバー「When You Know (Where You Come From)」をピックアップしました!メロディの扇情度がアルバム中で一番高いですし、クラウスが比較的高いピッチで熱唱しているからか、グッときますね。そして、泣きまくりのギターには心を打たれます。
デラックス盤のボーナスも入っていますけど、やはりボーナスにすぎず、むしろ本編の10曲だけで、十分お腹いっぱいになりました。往年のアルバム群はそんなに曲数は必要なかったですからね。この10曲で年季の入ったスコピファンも納得できるでしょう!
聴いてほしい度
85%
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