※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
オーストラリアのハード・ロック・バンド、ボス(BOSS)が、1984年にリリースした1枚目のアルバム『Step On It』の4曲目に収録。
昨日はB.B.スティールをご紹介しましたけど、その前身となったバンド、ボスもついでに取り上げてみましょう〜。
ボスは、79年にオーストラリアのアデレードで、シンガーのクレイグ・ソングラディを中心に結成されます。オージーのハード・ロック・バンドとしては、AC/DCがパイオニアなのは言うまでもありませんが、このボスも70年代末期という比較的早い段階から存在していたことになります。
80年代に入るとシドニーに移動して、ライヴシーンで活躍を始めたようです。そこから頭角を現して、83年のシングルを挟んでリリースされたのが『Step On It』でした。当時オーストラリアではチャートの78位止まりでしたけど、RCAを通じて発売されたドイツと日本では、比較的好評を得ました。
確かに日本では、ラジオで「Dancin’ Queen」辺りがオンエアされてましたし、やはりオーストラリア発のハード・ロックのニューカマーというところがもの珍しく、プチ注目された感はありました。
結局、本作を残して86年に解散して、発展的に前述のB.B. スティールへと移行していくわけですが、最終的なサウンドは違えど、ストレートでキャッチーなハード・ロックというベーシックな部分は変わっていないと思いますね。
今回ピックアップした、というかボスで唯一ストリーミングに解禁されている「Strange Games」は、本国でシングルとしてリリースされた、ボスのサウンドを象徴するシンプル&キャッチーさが却って良いハード・ロック・チューンです!
ほのかな哀感が漂っている点は、オージーのバンドならではのテイストかもしれません。クレイグの安定したハイトーンヴォイスも特筆すべき点で、一聴の価値があると思います。
現時点では、なぜかB.B.スティールのリストにこの曲だけがアップされていますけど、近年ようやくCDでも輸入盤が再発された『Step On It』も、解禁されるのを待ちたいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!