※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2023年10月6日、アメリカのメロディアス・ハード・ロック・バンド、ステーション(STATION)の約2年ぶり5枚目のアルバム『And Time Goes On』がリリースされました。
本ブログでは初登場ですが、ヘア・メタル、アリーナ・ハード・ロック、メロハー系のマニアからは、これまでの4作、とりわけ前作が好評を得ていたステーションの最新作が早くも登場しました。デビュー作が2015年のリリースで、8年間で5枚のアルバムとコンスタントに量産していますね〜。
ステーションは、パトリック・カーニー(Vo)と元スティール・ハウスレーンのクリス・レイン(G)を中心に結成された4人組で、拠点をニューヨークに置いています。典型的な80sのアリーナ・ハード・ロック型のサウンドを一貫して奏でているので、ニューヨーク出身と言うのは、ちょっと意外な感じもするでしょう。
音源制作だけでなく全米各地でのライヴも積極的に行っており、オクラホマで開催されるロックラホマ、M3フェスティバル、ムジークフェストといったフェスへの出演や、Y&T、パット・ベナター、リンチ・モブなど有名バンドともステージを共にしているようです。
さて、引き続き注目の今作ですが、「ホントに2023年にレコーディングしたの??」といいたくなるほどに、80sライクなメインストリームを彷彿とさせるハード・ロック全開!その方向性にいささかのブレもありません。
これまで通りレーベルに頼らず自主制作の道を突き進んでいますが、次第にサウンドプロダクションも向上して、今作では80sのメジャーバンドがかつて作ってきたものと遜色のない、煌びやかでビッグな音像を作りあげています。
この手の音楽性でお馴染みのフロンティアーズ系にありがちな、どれも同じように聴こえてしまうサウンドプロダクション(特にドラム)とは一線を画し、加工しすぎずオーガニックに演奏している感が表現されたサウンドで、聴いていても耳馴染みが良く好感が持てますね。
楽曲に関しては、正直出来不出来に差があり、フックが強くメロディが際立つ楽曲ばかりではなく、ノリ重視でやや単調なものも散見されます。そうした捨て曲(汗)も80sのアリーナ系のバンドにもありがちでしたので、そこまで真似しなくてもいいんですけどね(笑)。逆にいえば、良曲が際立つことにも繋がるので、アルバムを何度か聴いて、お気に入りの楽曲を選んで聴いていくのが良いでしょう。
あと、これまでの作品のジャケットが全くHM/HRっぽさがない微妙なもので、ストリーミングで検索してもメタルファンが確実にスルーしてしまいそうでしたが、今作はまだマシなジャケで、アルバムへのイマジネーションを削がれる心配もなさそうです。
それにしても、フロンティアーズじゃないと言うだけで、このレベルのバンドが未だ日本盤化されないとは、どこをチェックしてるんでしょうか。。。輸入盤が売れるのはうなづけますし、ストリーミングで全アルバムチェックできるのも有難いですね。
今回はアルバム2曲目「If You Want Me Too」をピックアップしました!イントロのギターでおっ!ドラムとボーカルのメロディが入ってきて2度目のおいっ!ベースが加わりこりゃ怒られるぞ!(笑)って。某バンドの「Photograph」まんまじゃないですか(笑)。
歌い出しのシンクロ具合はヤバイでしょ、コレ(笑)。そんなパクリッシュ全開ですけど、むしろ今の本家よりいいかも?(汗)ボーカルも演奏も良く、潔いパクリの好例として大好きな1曲です!
聴いてほしい度
88%
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