※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、トラブル(TROUBLE)が、1990年にリリースした4枚目のアルバム『Trouble』の8曲目に収録。
車の運転はスピードを出さずに安全第一なんですが、ことメタルに関しては疾走感を重視して聴いてきたので、、どよ〜んとしたいわゆるドゥーム・メタルの類は、個人的に比較的苦手なカテゴリーかもしれません。
とはいえ、例えば以前ご紹介したキャンドルマスとかは、メサイヤ・マコーリーのハイトーンの声質ゆえか好きですし、バンドや楽曲にもよりますね。このトラブルはドゥーム・ストーナー・メタルのまさに先駆と言えるバンドですが、そうしたカテゴリー分けの観点は抜きにして、メタルとして純粋にクールと思えるパートをいくつも発見できます。
特にセルフタイトルが冠された本作は、ブラック・サバス直系のドゥーム風味だけでなく、ジューダス・プリーストを始めとした正統なメタルのエッセンスまでも同時に感じ取ることが出来て、粒揃いな楽曲が並んでいます。筆者のようなスピード感命のせっかちなメタルファンでも十分に楽しめる好盤と言えるでしょう。
今回ピックアップした「Heaven on My Mind」は、アルバム中で最もBPMが速く、粘り気とザクザク感を同居させたリフがぎらりと光るヘヴィ・メタル・チューンです!2021年に惜しくもコロナウイルスでなくなってしまった、創設メンバーの一人であるエリック・ワグナーのストロングで呪術的な歌唱と個性的な声質が、楽曲に独特な世界観を吹き込んでいます。
本作からリック・ルービンのデフ・アメリカンに移籍したことが功を奏して、クリアでメジャー感のある、抜けの良いサウンドプロダクションが実現したのも特徴のひとつですね。ずっしりとしたヘヴィネスであっても胃もたれしない音像が個人的にはしっくりきて堪りません!
ぜひ、一度聴いてみてください!