※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・シンガー、ミカエル・アーランドソン(Mikael Erlandsson)が、1994年にリリースした1枚目のソロ・アルバム『The 1』の1曲目に収録。
北欧メロハーの数あるソロアーティストの中でも、のちのラスト・オータムズ・ドリームも含め、日本で根強い支持を集めるミカエルですが、やはり登場したタイミングが大きく影響しているように思えます。
90年代も中盤に入り、海外のシーンとは乖離したビッグインジャパン的なアーティストが幾つか支持を集めていたとはいえ、メロハー系の先細り感は、日本独自のマーケットの状況においても否めなかったですからね。
そうした中で彗星のごとく現れたミカエルは、専門誌のレビューがまだ影響した時代背景もあり、その高評価が後押しとなったのも事実でしょう。日本盤がゼロ・コーポレーションから出た時点では、メジャーな存在とはいえないものの、メロディ愛好家の期待を一気に集める存在になりました。
筆者は当時輸入盤CDをたまたま先に手に入れてましたが、最初聴いた時点ではちょっと大人しい地味な印象だなあ、なんて正直思ってました。北欧メロハー的な透明感やキラキラ感よりも、オーガニックなムードが先行していましたし、もう少し時代に抗うような勢いが感じたかったんですね。
レビューもちょっと褒めすぎでは?という印象でしたけど、とはいえ、何度かリピートしているうちに、メロディの良さがじわじわと染みてくるスルメ的な魅力が伝わってきました。今の時代に改めて聴くと、改めて90年代半ばによくこれだけ時代錯誤な作品を世に送り出したなあと感動させられます。
今回ピックアップした「Wish You Are Here」は、アルバムの中でも80sの北欧メロハーのキラキラ透明感が比較的強めに感じられる、良質なメロハーチューンです!日本で人気の「It’s Alright」とかも、大映テレビの主題歌みたいな(笑)クサメロで好きなんですけど、個人的にはストレートに北欧メロハーの魅力が伝わってくる、こうした楽曲により魅力を感じます。
少々ダークで抑え目な序盤から一転、突然光が差すように希望に満ちた美旋律が注ぎ込まれる、、そんなサビへの劇的な展開がたまりませんね!
ぜひ、一度聴いてみてください!