※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2022年10月7日、アメリカのヘヴィ・メタル・プロジェクト、 エレフソン・ソート(ELLEFSON-SOTO)のデビューアルバム『Vacation in the Underworld』がリリースされました。
元メガデスのベーシスト、デイヴィッド・エレフソンとHM/HRシーンを長年渡り歩くヴォーカリスト、ジェフ・スコット・ソートによるニュープロジェクトのアルバムが遂に完成してストリーミングでも解禁されました~。
このプロジェクト始動のニュースが届いたのが2021年で、スウォードのリック・ヒューズ(Vo)をゲストに迎えたライオットのカヴァー「Swords & Tequila」が挨拶代わりの初音源でした。これもストリーミングで聴くことができます。
色々あったエレフソンですけど、活動再開は喜ばしいことで、長年の友人関係だったソートととのタッグという、音楽的にはちょっと意外な人選でしたね。二人の実力を考えればいい方向に化学反応を起こした質の高いメタルを創ってくれるのでは?という期待感が高まりました。
レコーディングには2人のほか、アルテミスのアンディ・マートンジェリ(G、Key)と、バンドのエレフソンでもプレイしているパウロ・カリデ(Ds)が参加しています。ともにイタリアのメタルシーン人脈ですね。
そして、この8月にケン・メリー(Ds)とフロットサム・アンド・ジェットサムのスティーヴ・コンリー(G)をゲストに迎えたタイトル曲を先行でストリーミング解禁しました。早速楽しみにして聴いたところ、、、
ん??コ、コレはどうなんでしょう。。(汗)と疑問符だらけになってしまい。。。海外のメタルファンの反応とかをみても「退屈」の2文字が躍っている次第で、、とはいえアルバム全曲聴けば印象が変わるかも?と待ってたんですね。
結論から言うと、、う〜ん曲が圧倒的につまらない!(スミマセン、、あくまで個人の感想です)。リフにしても、メロディにしても、リズムパターンにしても、押しなべてありがちでフックに欠け、ダークな雰囲気も相まってワンコーラスでスキップを誘発してしまいます。。。音圧をギンギンにかけて今風のヘヴィな音像を作ってるものの、肝心の中身が伴ってないんですよね。。
もちろん、全てがダメダメとは言わないにせよ、全体では先行曲で受けた印象はさほど変わりませんでした。エレフソンがメガデスで作ってきたものや、ソートがイングヴェイ、タリスマン、KUNI、ジャーニー等と培ってきたレベルを考えると、しっかりせい!もっとやれるだろ~?と叱咤激励したくなるんです(笑)。
2人とも個人的に好きなアーティストなので、ついつい厳しい目線になってしまいました。ちょうど近いタイミングでリリースされたメガデスの新作がめちゃくちゃ良かったので、それに比べてエレフソンは、、みたいな見方になってしまったのかもしれません。
何が正解なのか難しいところですが、例えば、、KKダウニングが怒りに任せてプリーストそっくりの作品を作ったように、メガデスに思いっきり寄せるとか(難しいでしょうけど、、)、ソートのキャリアから様式美に行くとか。。もしくは、ライオットのカヴァーをやったんなら、ちゃんとメロディ重視の正統派パワー・メタルにするのもアリだったんじゃないかと思います。
日本盤CDの予定が確認した限りではないんですけど??、ライセンスの金額が高すぎたのか、はたまた内容を聴いてパスしたのかは定かでありません。
あまり聴き込んでないのに何ですけど(汗)、今回は「Live to Die Another Day」をピックアップしました!アルバム中では1、2の勢いある楽曲で、メガデスっぽい引っ掛けるようなリズムとヘヴィなリフの中、いつもよりワイルドに歌い上げるソートも比較的ハマっているように感じます!
聴いてほしい度
42%
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