※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します！
2023年6月 9日、アメリカのハード・ロック・バンド、エクストリーム（EXTREME）の約15年ぶり6枚目のアルバム『SIX』がリリースされました。
前作の『Saudades de Rock』から、いつの間にか15年もの時間が経過していたのもびっくりですけど、まさに待望のニューアルバム登場ですね〜。すでに来日公演も決定しており、追加公演がアナウンスされるなど、日本では根強い人気を誇っているのが伺えます。
現在のメンツは、ゲイリー・シェローン（Vo）、ヌーノ・ヴェッテンコート（G）、パット・パッジャー（B）の黄金期の3人に加え、2007年から参加したケヴィン・フィグェリド（Ds）となっています。
先行楽曲だった「RISE」から幕を開けますが、続くこれも先行曲の「REVEL」と、重々しい印象を与えるオルタナテイストの曲が続くので、終盤までこんな感じが続くのか〜、とやや落胆しそうになりました。
それでも、中盤からは美しいアコースティックをフィーチャーした味わい深いナンバーが並び、トレードマークのコーラスワークもふんだんに盛り込まれていきます。後半にかけてはお馴染みのファンクロックっぽさに加え、これまでのアルバムにないような新機軸の曲調も飛び出し、その辺りの楽曲に賛否はあるでしょうが、未だベテランにして野心的に音楽を創造していることが伺えます。
総じて各メンバーのパフォーマンスが素晴らしく、好みは別にしてもエクストリームならではのテイストは存分に感じられました。安定感抜群のリズム隊に乗っかる、正確無比にしてまだまだ弾き倒しまくるヌーノの超絶ギタープレイは最高にクールですし、円熟の中に衰えぬ快活なエナジーを放散するゲイリーの歌唱とのコンビは、やはり他に変えがたいケミストリーがありますね〜。
ヌーノプロデュースによる音作りも、タイトで芯が通っていて流石にバンドの特質を掴んでいるように感じます。エクストリームを応援し続けてきたファンにとっては、おそらく納得の出来でしょうし、ライヴでどう再現されるのかも期待できるでしょう。
今回は先行曲にもなりましたが「Banshee」をピックアップしました！筆者のような古き良きエクストリームが好きな者には、一番80s、90s初頭の匂いがするこの曲がやはりしっくりきますね〜。もうイントロのリフ一発で心を掴まれますし、このずっしりとしたリズムや、口ずさみたくなるキャッチーなサビもいいですね！
それにしても、ゴリラのアップのジャケットとは一体、、、（笑）
聴いてほしい度
75％
- provided courtesy of iTunes
アルバムはこちら！
