※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2024年3月29日、ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、レイジ(RAGE)の約2年半ぶり26枚目のアルバム『Afterlifelines』がリリースされました。
今やジャーマン・メタル・シーンの重鎮、まもなく来日公演も行うピーヴィー・ワグナー率いるレイジから、バンド結成40周年を記念する最新作が届きました~。それにしても40年間でアルバムだけで26枚!ですか~。ピーヴィーの創作意欲の高さには驚かされるばかりですけど、もはや2年半ぶりでも久々な感じすらしますよね(笑)。
しかも今回はアニバーサリーに相応しく、力の入った2枚組仕様になっているわけですから、久々にちゃんと聴いてみるか(汗)と再生ボタンを押してみた次第です。
個人的にはレイジをリアルタイムで聴き始めたのは1989年の『 Secrets In A Weird World』でそこから昔の作品を遡りつつ、新作も聴いてきたんですが、1995年『Black In Mind』辺りを最後に一旦離脱。。2002年『Unity』辺りから、ヴィクター・スモルスキが気に入って再度聴き始めましたが、正直近作はざっと耳にした程度でした。
これだけ多作ですから、相当にダイハードなファン出なければ、全作品を聴き込んでないかもしれないですね。
今作の変化は、何といっても4人体制から再び本来のトリオ編成に戻ったところでしょう。現ラインナップはピーヴィー以外で、ジーン・ボーマン (G)、ヴァシリオス“ラッキー”マニアトプロス (Ds、Vo)となっています。
このトリオ帰還が功を奏したのか、やはりこのバランスこそがレイジの本領発揮なのか、全曲聴いた印象は想像以上にファスト&ヘヴィ!40年もの活動を持続しているベテランとは思えないアグレッシヴな音像で迫ってきます。楽曲によってはもはやスラッシーな要素すら放散、とりわけCDで言うところのディスク1は勢いがありますね~。
ピーヴィーのボーカルは、全盛期ほどのハリは正直ないものの、ところどころおっ!と思わせる自在なメロディをしっかり追いながら、迫力のあるヴォイスを響かせています。他の2人も変則的なギターリフや2バスを駆使したプレイなど、いまだ変わらぬレイジらしさを表現しながら主張しています。
ディスク2は、これまたレイジではお馴染みのオーケストラを導入したシンフォニックな要素も展開。まさにピーヴィーのやりたい放題、レイジ40年の歴史を凝縮したように、あらゆる要素をてんこ盛りに収録した作風という印象を受けます。
個人的にはディスク2無しで、ディスク1に散見される冗長な楽曲を整理して1枚コンパクトに収めてほしかったように思えますけど、長年レイジを愛し続けたファンの期待には十分応えた力作なのは間違いですし、40年を経ても実直にメタルらしいメタルを演奏し続けているピーヴィーには素直に敬意を表したいですね!
今回は最もレイジらしさを感じた疾走曲「Under A Black Crown」をピックアップしました!先入観なしで選んだんですけど、Apple MusicにMVがアップされていて、やはりリードトラックだったようです。
聴いてほしい度
83%
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