※80sメタル好きの暗黒期、90年代の良心的楽曲を紹介していきます!
アメリカのハード・ロック ・バンド、ボン・ジョヴィ(BON JOVI)が、1992年にリリースした5枚目のアルバム『Keep the Faith』の4曲目に収録。
発売されたばかりの最新アルバム『Forever』にちなんで、今週はボン・ジョヴィ関連のアルバムや楽曲から選んでいっています。
4枚目の『New Jersey』リリース後、世界を股にかけ2年に渡るツアーを敢行したボン・ジョヴィでしたが、その過程でバンド内に不協和音が生じてしまうことに。結局メンバーの話し合いで活動休止を挟むことになり、すでに90年代に突入した前作から4年後にリリースされたのが本作でしたね。
音楽シーンではボン・ジョヴィが休止している間に80sのHM/HRバンド達は一掃されてしまい、オルタナ・グランジの波が押し寄せていました。そんな中で80sのHM/HRムーブメントの象徴的な存在でもあったボン・ジョヴィがどんな作品を送り出すのか、期待と不安が入り混じりました。
結果的には、確かにアーシーなイメージのするジャケットがあらわすように、ポップで煌びやかな色合いは後退し、時代を反映するように派手さのない等身大のロックテイストを漂わせる作風に仕上がりました。
それでも良質なメロディにしっかりと主軸に置いた良質な楽曲が並んでおり、ボン・ジョヴィらしさは存分にあって、ひと安心させられました、そうした意味ではタイトル通り、時代やシーンの変化に左右されないボン・ジョヴィの「信念を貫いた」といえるでしょう。
とりわけボン・ジョヴィ健在!の象徴になったのが、今回ピックアップした名曲「In These Arms」でした!この曲の出来栄えには、80sからボン・ジョヴィを追いかけたファンも、快哉を叫んだに違いありません。
ジョンのお馴染み唯一無二の豊潤なボイスで歌われるキャッチーで爽快なメロディは、まさに極上そのもの。大陸的なスケール感と哀愁を併せ持つ曲調は、ボン・ジョヴィにしか成し得ない世界観ですよね。『Cross Road』の日本盤では「Tokyo Road」に差し変わりましたけど、ベストに収められるだけの楽曲でしょう。
本作の後にはアレックが脱退し、次作ではややダークな音楽性へと変化していきます。今に至るまで良質な音楽を作り続けてくれるボン・ジョヴィですが、本当の意味で彼らにのめり込んだ最後の楽曲だったかもしれません。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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