※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
アメリカのサザン・ハード・ロック・バンド、ポイント・ブランク(POINT BLANK)が、1980年にリリースした4枚目のアルバム『The Hard Way』の4曲目に収録。
日本では比較的マニアックな扱いのカテゴリーながら、一部のHM/HRマニアに熱い支持を受ける男臭いサザン・ロッカー達。以前にブラック・フットやドク・ホリデイ辺りをご紹介しましたが、今回のポイント・ブランクも同様にメタルファンに愛聴されるバンドのひとつですね〜。
1974年に南部テキサスのアービングで、ジョン・オダニエル(Vo)、ラスティ・バーンズ(G)らを中心に結成されたポイント・ブランクは、ZZトップらを手がけるマネージメントのビル・ハムに見初められアリスタと契約。1976年に『Point Blank』でデビューし、全米175位にランクインします。
1977年に2枚目『Second Season』、1979年には3枚目『Airplay』と作を重ねますが、この時期の音楽性は土臭くどっぷり濃厚でブルージーな、サザンロックの真髄と言えますね。そして、80年代に入って、よりストレートなハード・ロック色を強めたのが『The Hard Way』でした。
アルバムは全8曲で、うち3曲がライヴ音源という変則構成になっています。スタジオ曲も中々いいんですが、ライヴ音源が強烈無比!まさに生粋のライヴバンドとしての本領を遺憾無く発揮した音源が収められていますね。
その中の1曲が今回ピックアップしたディープ・パープルの名曲「Highway Star (Live)」のカヴァーです!ポイント・ブランクの音源では、オリジナル以上にHM/HRファンに一番有名かもしれません。
オリジナルに比較的忠実なんですが、演奏も歌も実に熱い!ジョンの強靭なシャウトはイアン・ギランに負けてないですよ。サビに付加されたコーラスもクールですね〜。ラスティとキム・デイヴィス(G)によるスリリングなツインギターをはじめ、各プレイヤーの演奏も素晴らしく聴き逃せませんね。この時代に生でライヴが観たかったなあ〜と思える名演と言えるでしょう。
その後、シンガーがジョンからブバ・キース代わり、80sらしくより売れ線狙いの要素を取り入れた2枚のアルバムを重ね、「Nicole」のスマッシュヒットも生み出しましたが、1983年に解散。2005年頃にジョンが戻ってリユニオンしましたが、初期メンバーは相次いでこの世を去っています。
ちなみにストリーミングにアップされた『The Hard Way』には、1981年のライヴ6曲が追加され、ブバの歌唱による「Highway Star」が聴けますが、ジョンが圧勝!でその差は歴然。聴き比べも面白いでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!
1981年のライヴヴァージョンはこちら