※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル・トリビュート・バンド、 ザ・マン(THE MAN)が、2019年にリリースしたライヴアルバム『ULTIMATE FORMATION』の7曲目に収録。
本家アンセムを核にしながらも多彩な活動を続ける総帥、柴田直人ですが、数々のトリビュート作品でもよく知られますよね。以前ご紹介したコージー・パウエルのトリビュートのように、90年代後期のジャパメタ冬の時代を耐え忍ぶ手段としても、そうしたプロジェクトは機能していました。
そんな柴田が、以前のトリビュート期とは異なり、アンセムとしての充実期に敢えて企画したトリビュート・バンドが、ザ・マンでした。ジャケットの「A」はアンセムのロゴを用いていて、アンセムを源とするプロジェクトであることを主張しています。
メンバーは、柴田に加え、アンセムから森川之雄(Vo)、清水昭男(G)、田丸 勇(Ds)、ガルネリウスから小野正利(Vo)、YUHKI(Key)、コンチェルト・ムーンから島 紀史(G)という錚々たる布陣。このメンツで2019年2月に新宿LOFTでライヴを行った実況盤が本作となりますね。
これだけの実力者が集まれば、当然演奏面はなんの心配もないものの、こうしたトリビュートものは、ともすれば緩くなりがち。海外バンドのトリビュートではそうした傾向が顕著ですけど、柴田が仕切るとやはり緊張感が違います。いい大人が(笑)高校生バンドのごとき本気モードでコピーを展開。この「マジ」か「遊び」かで、聴く側も満足度が変わってきますよね。
そして、肝心の選曲の方は、柴田が愛聴してきた英国HM/HR中心の名曲ばかり。全くおちゃらけずに真剣勝負で演奏しているので、メタルの名曲コンピのように楽しんで聴けるのがいいですね〜。まあ虹関係は過去に他のトリビュートでも散々こすったネタなので新鮮味がないのも事実ですが、おっ!と思わせる選曲もありました。
それが今回ピックアップした「Look In Your Eyes (Live)」です!グレン・ヒューズとパット・スロールによる伝説のデュオですけど、個人的に大好物な楽曲なのでこのセレクトは素直に嬉しかったですね〜。
ここではシンガーが小野、ギターが島で、YUHKIが印象的なキーボードのド派手なリフレインを完全再現しています。小野の英詞の発音がちょっと違和感ありですが流石の抜けの良いハイトーンで、柴田がコーラスを加えて再現度をアップしています。
80年代に、44マグナムもヒューズ・スロールが好きで、ライヴでカバーしてた記憶がありますけど、こうしたトリビュートによって再評価に繋がるといいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!