※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のガールズ・ヘヴィ・メタル・バンド、 ブラディア(BRIDEAR)が、2013年にリリースした1枚目のミニアルバム『Overturn The Doom』の3曲目に収録。
群雄割拠の2000年代ジャパニーズ・ガールズ・メタル・シーン(長い)では、今や比較的先発組となったブライディア。どこか新しいバンドのイメージのままだったんですけど2012年の結成ですから、すでに活動歴12年になるんですね~。
メタルというよりめんたいロックのイメージが強い福岡で生まれ、ガールズシーンにおける新星として評判を呼び、全国さらには海外にも活動領域を広げて音源も重ねました。2019年にはメンバーを一新し、メジャーのエイベックスから2枚目のフル作『Expose Your Emotions』をリリース。
エイベックスでは3枚を重ねましたがインディーズに戻り、今年8月にフレドリック・のルドストロームをプロデューサーに迎えたスウェーデン録音の『Born Again』をリリース。今後さらなる海外ツアー等が予定されています。
超かい摘んでみるとこんな流れなんですが、隆盛するガールズシーンで先行集団を走るタイミングの良さと、バンドとしての確かな実力とポテンシャルがありながら、バンドイメージの打ち出しに迷走。どこか煮え切らないままここまで来てしまったのも事実で、それが商業的な面にも影響を与えていますね。。
エイベックスはメタルから幅を広げブレイクを狙ったんでしょうが、流行りに乗っかっただけで、メタル系を上手く売り出せるとは思えませんでしたし、一方で、何かとおっさんジャパメタ勢と絡みが多いのもフレッシュなイメージを削いできた印象がします。
フレドリックを起点に海外へと目を向けるのもいいんですが、それとて今や目新しい動きともいえません。筆者は一度ライヴを観たことがあるんですけど、バンド全体以上にシンガーのKIMIに魅力と感じたので、もっとシンガーをフィーチャーしたイメージで、国内マーケットを狙うのもいいんのでは?と思ってしまいました。
どの作品も及第点を付けられる出来ですけど、個人的には楽曲の方向性のバランスが良い作風だった1枚目のミニが好みですね~。今回ピックアップした「Thread of the Night」は、ヘヴィネスに寄り過ぎず、哀感とフックのあるメロディラインが光るヘヴィ・メタル・チューンです!現体制でこういう方向性の楽曲があると嬉しいんですが。。
後続の有望バンドが続々登場していますが、長く続けてきた実績とまだまだ若さもあるバンドなので、頑張ってブレイクスルーしてほしいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!