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【楽曲紹介】ニュークリア・バルデス(NUCLEAR VALDEZ)「Summer」

※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!

 

アメリカのロック・バンド、ニュークリア・バルデス(NUCLEAR VALDEZ)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『I AM I』の1曲目に収録。

 

とりわけ暑かった今年の夏を祝して?8月の週末はHM/HR系の夏うたを色々取り上げてみました。改めて調べてみると、「Summer」を冠した楽曲は玉石混交なれどメタル系だけでも数多くあって、1か月連続でもいけそうな勢いですね~。

 

さて、台風が日本列島を縦断しそうで不安定な天気ですが、秋の気配が聞こえてくるこのタイミングで聴きたい1曲が、今回ピックアップした哀愁のメロディを極めた名曲「Summer」でしょう!

 

ニュークリア・アソルト、ならぬバルデスは、1983年にフロリダのマイアミで結成されました。メンバーのフロイラン・ソーサ(Vo、G)はドミニカに生まれ、ホルヘ・バルカラ(G)ら3人はキューバ生まれ。全員がラテンアメリカ系の移民なんですね。

 

この特異なバックボーンが、ニュークリア・バルデスのロックを形作っていくことになりました。南フロリダのシーンをベースにクラブバンドとして活動を続ける中で実力をつけ、1989年にメジャーレーベルのエピックと契約を締結。

 

著名アーティストのプロデューサーで知られるリチャード・ゴッテラーとトム・パヌンツィオの手により、本デビュー作『I AM I』が完成しました。そのオープニングにして、リードトラックとなったのが「Summer」でしたね。

 

ラテンアメリカ系という彼らのバックボーンをどこかしら投影するかのように、ナチュラルなムード漂うロックサウンドと、エモーショナルな歌声を伴い心に訴えてくる、哀愁を帯びた切ないメロディ。夏の終わりの情景が脳裏に浮かぶような珠玉の楽曲は、たちまち多くのロックファンの心を捉えましたね。

 

日本では発売前から、FMラジオの洋楽番組で頻繁にオンエアされていたのを覚えています。シングルとしてもリリースされ、日本では「涙のサマー」というしょうもない邦題(汗)がついていますが、日本人の琴線に確実に触れた思い出深い1曲となりました。

 

本国ではMTVでローテーションされるなど一定の成功を収めましたが、「Summer」の印象が強すぎて1991年の2枚目以降は目立った実績を上げられず。その後、2001年に3枚目をリリースし、近年は未発表音源、ライヴをリリースしています。

 

ストリーミングでは『I AM I』はSpotifyでのみ解禁されており、Apple Musicはなぜか「Summer」のMVのみ観ることができます。今改めて聴くと、夏の終わりに加え、良き時代80年代の終わりを飾るメロディのようにも感じられて、感慨深いものがありますね。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

MVはこちら!

Summer

Summer

  • Nuclear Valdez
  • ポップ
  • ¥306