※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、パージアン・リスク(PERSIAN RISK)が、1984年にリリースしたEP『Too Different』の1曲目に収録。
今回のメタル括りもNWOBHM関連から、1979年にウェールズのカーディフで結成されたパージアン・リスク。当時日本未発売でマニア御用達のバンドながらも、後にモーターヘッドに参加するギタリスト、フィル・キャンベルが創始メンバーで、さらにタイガーズ・オブ・パンタンに参加するシンガー、ジョン・デヴァリル他、興味深い人脈に繋がるメンバー達が複数在籍したことでも知られていますね。
ジョンは音源を残す前にタイパンに引き抜かれますが、代わりにニューシンガーとして加入したのがカール・センタンスでした。1981年に初音源の7インチ「Calling For You/Chase the Dragon」、1983年にはお馴染みニート・レコーズから7インチの「Ridin' High/Hurt You」をリリース。
いかにもNWOBHMらしいサウンドを奏でマニアに好評を得ますが、いかんせんNWOBHMの残り火すらないシーンでは話題にもならず。追い打ちをかけるように1984年にはフィルがモーターヘッドのオーディションに受かり加入したことから、バンドは窮地に陥ります。
それでもバンドを立て直しニートから移籍。正統なメタルに軸に置きつつも、カールの歌唱力が活きるメロディ重視にシフトした3曲入りの本EP『Too Different』をリリース。そして1986年に、ようやく初のフルアルバム『Rise Up』の完成にこぎつけますが、活動すれど結果の出ない状況に同年、バンドは崩壊を余儀なくされました。
現時点でストリーミングで聴けるのは、ニートからのシングル3曲と本EPのみ。メタル度はニート時代が上ですが、楽曲の質やプロダクションは本EPが上でしょう。今回ピックアップした「Too Different」は、メロウなツインギターのリフレイン、分厚いコーラスワークとカールの安定した歌唱が光る、爽快さと哀感さが入り混じるメロディックなヘヴィ・メタル・チューンです!
当時、NWOBHM組がメロハー化していった頃のテイストも感じますが、ギリギリでメタルに留まっているのはプレイングマンティス辺りを想起させますし、EP自体はヴァンデンパーグ辺りに近い感触もありますね〜。タイミングさえ合えばもう少し上に行けた存在に思えますし、悲劇のNWOBHMバンドと言われるのもうなづけます。
その後、とりわけ実力を秘めたカールは、ギーザーバトラーのバンドを始めとしたキャリアを重ね、2015年にはナザレスのシンガーの座に。その間の2012年にはパージアン・リスクを蘇生させ、フィル・キャンベル、ドン・エイリーらをゲストに迎えた音源制作を実現しました。
ぜひ、一度聴いてみてください!
