※評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
ジャーマン・メタル・バンドのSCORPIONS が、1999年にリリースしたアルバム『Eye Ⅱ Eye』の7曲目に収録。
大ベテランになればなるほど、時代ごとの影響を受けて、作品の当たり外れが出てくるのは仕方がないことです。その点でいうと、SCORPIONSは、比較的当たり外れが少ないバンドのような気がします。
何故かというと、ヴォーカルのKlaus Meineの声質に圧倒的な個性があり、単調なメロディでもしっかり歌ってるように聴こえることで、曲調に左右されず、”SCORPIONSらしさ”を与えてくれるからでしょう。例えば、有名曲の「Zoo」とか正直、めちゃくちゃ単調なのに、サビのメロディだけで聴けてしまいます。
それでも、この『Eye Ⅱ Eye』は、キツかったなあ(汗)。。ジャケットデザインを見た瞬間に、嫌な予感はしましたが、聴き進むに連れて、それ以上のガッカリ感が半端なく襲ってきました。
打ち込みとかの実験的な要素はこれまでもあったし、決して悪いとは思いません。ただ、ここでのメロディの多くが、あまりに淡白でつまらない(失礼!)。インダストリアル臭も漂い、流石にKlaus Meineを持ってしても、SCORPIONSっぽく塗り替えられなかった、と思うのです。
今回、改めて聴くのも辛かったのですが(スミマセン、、)、ピックアップした「What U Give U Back」は、「こんな曲入ってたっけ?」と思えるほど、牧歌的なメロディがアコースティカルなアレンジとともに、グッとくる楽曲です!
こうしたバラードタイプのナンバーを歌わせると、Klausはやっぱり巧いですね〜。アルバムを聴き進める中で、どんよりしてしまった気分を少し和らげてくれました〜。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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