評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
イギリスのロック・バンド、QUEENが1982年にリリースした10枚目のアルバム『Hot Space』の6曲目に収録。
QUEEN最大の問題作、といえば、やはりこのアルバムになるでしょう。カラフルなジャケットが象徴するように、ブラックミュージックへの傾倒や、シンセベースの大胆な導入など、多様性のあるQUEENの作品の中でも、振り幅が激しすぎる作風になっています。
メタルファンの視点から見れば、肝心のBrian Mayのギターが、ほとんどオミットされており、ロック色が薄すぎるので、アルバムを通して聴くには、より厳しい感じがしますね。。
実は、筆者のQUEENのライヴ経験が、『Hot Space』にまつわるツアーの来日公演だけなので、そういった意味では、思い出に残る作品と言えます。実際、ライヴで聴くと、スタジオヴァージョンほどの嫌悪感はなかったんですが、できれば、もう少し良いアルバムの後のツアーを観たかったのが本音ですね(笑)。
問題作として、ロック寄りのQUEENが好きなファンは、今更聴くのもスルーしがちですが、今回ピックアップした「Put Out the Fire」は、Brain作だけに、唯一Brianらしい、分厚いディストーションの効いたギターが、存分にフィーチャーされています。
シンプルながらも、QUEEN流のクールなハード・ロック・チューンに仕上がっているので、QUEENファンはもちろん、メタルファンが聴いても、納得できると思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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