※歌がなくても魅力的!HM/HRインストゥルメンタルの世界を紹介します。
アメリカのロック・ギタリスト、ロニー・モントローズ(Ronnie Montrose)が、1978年にリリースした、1枚目のソロアルバム『Open Fire』の4曲目に収録。
モントローズの総帥、ロニー・モントローズは、残念ながら2012年に64歳の若さで、すでにこの世を去っています。広く知られたモントローズ、ガンマでの活躍に加えて、正直それほど詳しくないのですが、ソロでもたくさんの作品を残していますね。
このソロ1作目は、よくいえばバラエティ豊か、悪くいえば散漫な出来かもしれません。ストレートなアメリカンハード一辺倒、みたいなギターを弾いていたので、ソロ作だけに自分の音楽性を追求したかったんでしょう。
なかでも特に光る1曲があり、それが今回ピックアップした「Town Without Pity」です!日本盤の邦題が「非情の街」ですよ、天知茂(古いなあ)の世界ですね〜(笑)。でも、この邦題が見事なまでにドンピシャで、ハードボイルドな大人の魅力が滲み出る、泣きまくりのギターインストになっています。
この曲調はサミー・ヘイガーのヴォーカルでは不可能ですからね、ソロならではの魅力と言えるでしょう。それにしても、泣きのクセが強い(笑)。チョーキングして顔をしかめてるシーンが、浮かんでくるかのようです。
筆者がこの曲を初めて聴いたのが、FM番組(確かクロスオーバーイレブン?)を通じてでした。いきなり泣きにやられたんですが、何か刑事ドラマのエンディング曲かと思ったくらいです。後半のブラスセクションが入ってくるところなんか、映画の一場面のような素晴らしいアレンジで、高揚した気持ちになりますね。
ぜひ、一度聴いてみてください!