※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、スティーラー (STEELER)が、1983年にリリースした1枚目のアルバム『Steeler』の4曲目に収録。
スティーラーは、イングヴェイ・マルムスティーンがアルカトラス以前に短期間在籍したバンドとして、よく知られていますね。ヴォーカルがキールのロン・キール、ドラムにライオンのマーク・エドワーズと、ちょっとしたスーパーグループの体を成していました。
プロデューサーがシュラプネルレコーズのマイク・ヴァーニーですから、イングヴェイを発掘したマイクが、彼を世に知らしめるために仕掛けたバンドとも言えるでしょう。当時輸入盤でかなり話題になったのを記憶しています。
面白いのが、元々ロン・キールが中心となったバンドのため、キールっぽい比較的凡庸なヘヴィ・メタルで、イングヴェイのプレイが堪能できる点ですね。今だったらお金を積まれても弾かないであろう(笑)タイプの曲ばかりで、かなり貴重な記録に思えます。
イングヴェイが歌バックで大人しく、普通の単調なリフを弾いているのも面白いんですが、ソロになった途端、お馴染みのネオクラシカル満載のソロを、弾きまくっているところが笑えます。ちょっと小節が短すぎて、必要以上に詰め込みまくりですけどね〜。
今回ピックアップした「Hot on Your Heels」は、前半がイングヴェイのギターソロ、途中からアップテンポの歌ものヘヴィ・メタルに移行する、ちょっと変わった構成の楽曲です。というか、ソロが5分もあるのに、歌が入って3分ほどと極端なんですが(笑)、この黎明期のギタープレイが超絶そのもの!80年代のギター革命を、巻き起こすことを予感させるプレイですね。
色んな意味で、歴史的意義を深掘りしながら堪能できる1枚ですが、単純にLAメタル期の優れたヘヴィ・メタル作品としても、十分に楽しめると思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!