評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
ノルウェーのハード・ロック・バンド、TNT (ティー・エヌ・ティー)が、1992年にリリースした5枚目のアルバム『Realized Fantasies』の5曲目に収録。
TNT史上というか、北欧メタル史上、いやメロディアスなHM/HR史上に燦然と輝く不朽の名作(筆者が大好きなアルバムなので、かなり盛ってしまいました。。)『Intuition』の次作には、当時相当な期待感がありました。
その前の『Tell No Tales』から立て続けに、最高のアルバムを連発してくれましたし、初来日公演も文句なしの感動的なパフォーマンスでしたからね。そして、満を持してリリースされたのが、『Realized Fantasies』でした。
バンドロゴこそ継承していたものの、ジャケットデザインで感じた嫌な予感が的中。。『Intuition』とは真逆の、作り込まれていないサウンドプロダクションと、メロディのフックに欠ける楽曲の連続、、期待が大きかった分の失望は半端なかったですね。
改めて聴いてみると、90年代の後半に連発した、1曲のオアシスすらない暗黒作(笑)『Firefly』『Transister』に比べると、まだマシかも知れないとはいえ、あの当時に感じたガッカリ感を、払拭とまではいきませんでした。
そのなかで、今回ピックアップした「Rain」は、比較的キャッチーなリフを主体に、日本のファンがTNTに求める方向性に、まだ近い楽曲と言えます。サビでトニー・ハーネルが、せっかくのハイトーンをがなるように歌ってしまうのが気になるものの、もし『Intuition』のようなプロダクションであれば、もっと良い曲に聴こえるに違いないでしょう!
TNTの良作については、改めて紹介していきたいですね〜。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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