※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル・バンド、聖飢魔IIが1985年にリリースした、デビューアルバム『聖飢魔II~』の3曲目に収録。
地球デビュー盤、ということですが、当時はロッキンFなどで情報を得て、逆立ちして歌うヴォーカルとか、KISSみたいで面白そうなバンドだなあと思い、確か発売日にこのLPを買いました。ワクワクして聴いたサウンドの方は、思ったほど色物感のない正統派メタルで気に入り、またジャパメタに有望なバンドが登場したと、素直に喜んだものです。
そのあとに、某メタル専門誌での、有名な”アルバムレビュー0点事件”が、発生したんですよね。当時誌面を見て、サザエさんのカツオがテストで取る得点みたいだなあ(笑)と、仰天した記憶があります。
このアルバムを本人達でなく、某フュージョン系バンドのメンバーが演奏したとかしないとかが、引き金になったようですが、本人達が演奏していない(であろう)作品は、洋邦メタルの世界でも少なからずあるわけで(汗)、、個人的には、デビュー作としての完成度が高かったので、正直あまり気にならなかったですね。
結果的にこの1件のおかげで、聖飢魔IIはメタルファンの間で、すっかり有名になってしまい、一体どれほど最低なのか逆に聴きたい!と、後追いネタで買った人は大勢いるはずです(笑)。
結局、翌年に、「蝋人形の館」が大ヒットして、聖飢魔IIは大ブレイクを果たし、ヘヴィ・メタルを誰よりも、お茶の間に届けることに成功したバンドになりました。批判した側とどちらが勝利したのかは、誰の目から見ても明らかでしょう。
今回ピックアップした「ROCK IN THE KINGDOM」は、3連シャッフル系のリフがカッコ良い、聖飢魔IIの楽曲の中でも、とりわけジューダス・プリースト直系の正統派メタル色を濃く漂わせた楽曲です。デーモン小暮の力強いハイトーンヴォイスは、当時のジャパメタ勢の中でもダントツに優れていて、ポテンシャルの違いを早くも見せつけてくれます!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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