【楽曲紹介】タリスマン（TALISMAN）「I'll Be Waiting」

※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます。

スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・バンド、タリスマン（TALISMAN）が、1990年にリリースした1枚目のアルバム『Talisman』の3曲目に収録。

イングヴェイに彼の人気曲「ライアー」で、嘘つき呼ばわりされたベーシスト、マルセル・ヤコブが、同じくイングヴェイと活動したジェフ・スコット・ソートとともに結成したのが、タリスマンでした。

その成り立ちから、ネオ・クラシカル的な音楽性と思いきや、典型的な北欧メロハーを標榜しており、当時輸入盤でこのアルバムを初めて聴いたときには、透明感のある美旋律が乱舞する作風が自分好みで、掘り出し物の１枚に出会ったと嬉しく思ったものです。ジェフは、数多くのバンド、プロジェクトに参加していますが、マルセルとのタリスマンでのコンビネーションは別格で、最もフィットしており、輝いて聴こえます。

今回ピックアップした「I'll Be Waiting」は、タリスマンの代表曲といえる、キャッチーな必殺のナンバー。分厚いアカペラの美メロサビで始まる展開に、いきなり心を鷲掴みされるでしょう！印象的なメロディに”フック”という言葉を使いますが、これほど強いフックがある曲はそうそう書けません。短いながらも、北欧メロハーのエッセンスをギュッと濃縮した、永遠の1曲と言って良いでしょうね〜。

メロディアスで、北欧メロハーらしい透明感を醸し出しながらも、テクニカルで、ときにソウルフルな独特の音楽性。それはサウンドの核を担った、マルセルの才能の証と言えます。彼は残念ながら2009年に、45歳の若さで突然この世を去りましたが、最近ストリーミングでタリスマンの音源がどんどんアップされており、その素晴らしい音楽を、改めて色んな発見をしながら聴いていきたいと思います。

ぜひ、一度聴いてみてください！