※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、ヴェイン(VAIN)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『No Respect』の1曲目に収録。
先日、筆者のストリーミングのレコメンド欄の冒頭に、なぜかヴェインが表示されたのを見て、懐かし〜と思い、今回取り上げてみました。的外れなレコメンドもありますが(汗)、たまにオッ!思わせてくれる時がありますよね。
ヴォーカルで、音楽的にも中心人物である、デイヴィ・ヴェインから名付けられたのが、ヴェインでした。デビュー作のジャケットには、ちょっと変な体勢の(笑)、デイヴィの姿がソロで写っていましたし、彼のキャラを前面に推し出したバンドであるのは、容易に察することができました。
確かにヴェインを個性づけていたのが、デイヴィのねちっこい爬虫類的な声質とヴォーカルスタイルでしょう。歌っている動きを見ても独特ですし、ハマる人はとことんハマりそうな、好き嫌いがはっきりと分かれるタイプだったと思います。
そして、音楽的には雰囲気重視のハード・ロックンロールをベースにしながらも、アメリカのバンドにありがちな、ノーテンキで明るい方向性でなく、どこか影を感じさせる、憂を内包したサウンドを出しているのが特徴でした。
今回ピックアップした「Secrets」は、アルバムのオープニングを飾るに相応しい、ドライヴしまくる、ハードなロックンロール・チューン!次第に熱さを増していき、エンディングに向かって、昇りつめていく展開が最高ですね。デイヴィの妖艶でセクシーなヴォーカルも全開で、ヴェインの魅力を濃縮したような1曲となっています。
当時早い段階で来日しましたし、ビッグな存在になって行くかと思いきや、セカンド作のリリースを前に、所属レーベルが消滅し、幻の1枚になってしまったのは、なんとも不運でした。日本では、プロモカセットだけ先行で出回っていたんですね。そんな作品も、今やストリーミングにちゃんとアップされていますので、こちらも要チェックです!
ぜひ、一度聴いてみてください!
CDはこちら