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【音楽コラム】2020年のヘヴィ・メタル・シーンを振り返って

コロナ禍にありとあらゆる物事が翻弄された1年でしたが、とりわけ音楽シーンへの影響は甚大でした。中でも、ヘヴィ・メタルハード・ロック・シーンへの影響は計り知れないものがありましたね。

 

元々洋楽志向が強いジャンルだけに、海外で猛威を振るうコロナ禍で、海外アーティストの活動が、大幅に制限されたことは、日本にも直接的な影響として現れました。来日公演がほぼ通年に渡り行われなかったのは前代未聞でしたし、とりわけライヴの魅力に大きく依存しているジャンルだけに、今後の見通しも立たないことは、大きな痛手だと言えるでしょう。

 

配信ライヴの形態が定着しつつありますが、特にメタル系では配信がリアルのライヴの代わりになることはあり得ないですからね。あの大音量と熱気を帯びた会場の雰囲気こそが、ヘヴィ・メタルの魅力なのですから。。

 

ちょうど1年前の12月に、KISSのフェアウェルツアーを観に行きましたが、本来ならば今年敢行されていた海外での公演も、全て一旦キャンセルされたため、当初予定された引退時期も、さらに延びていくかもしれませんね。

 

日本でのKnot Festが2022年4月!という、気が遠くなる先に延期になりましたが、明日がなかなか見えない日々の中で、1年半近く先のことを考えるのは、なかなかリアリティを感じにくいでしょうね。ラインナップも個々のバンドの事情を考えると、当初とは異なってくるでしょうし、主催者が手探り状態で進める中で、ファンもどう判断するのか難しいところです。

 

そんな中で明るい話題といえば、AC/DCの最新作など、このコロナ禍でも歩みを止めないアーティスト達の作品がリリースされ、それらの多くをタイムラグなしに、ストリーミングでも楽しめたことです。もはや、ストリーミングでまずは聴き倒して、気に入った作品だけをパッケージを手に入れる、そうした流れはより加速していくでしょうね。

 

そういえば、先日近くのレンタルCD屋が閉店になる時に、1枚数百円という激安でセールを行なっていたので立ち寄ってみました。ですが、もはやCDパッケージを手に入れたい、保有していたいと思えるタイトルが、ほとんどありませんでした。実際、美味しいタイトルが案外売れ残っていましたし、おそらく、ストリーミングで普通に聴けるし別にいらないかな?、なんて思った人が、結構多かったのかもしれません。昔なら、そんなセールがあったら色めき立ちましたが、不思議なほどCDを見てもワクワクせず、自分の意識が変わったことを実感しました。

 

他に良かったことでは、様々なアーティストがコロナ禍で、オンラインを活用して、普段見ることができない貴重なセッションを、色々と披露してくれたことなどが挙げられるでしょう。

 

最後に、今年の個人的重大ニュースのTOPは、やはり先日のエディ・ヴァン・ヘイレンが逝去してしまったことです。音楽誌やネット上でも数え切れないほどの記事が、その後次々に出てきていますが、そうしたものを見るにつけ、改めてエディの偉大さを日々実感させられました。

 

本来ならば、今年のストリーミングTOP10、なんてものを選ぶべきなんでしょうが、ストリーミングで1番聴いたのがヴァン・ヘイレンだったので、今日は敢えて彼らの明るめの楽曲「踊り明かそう」を聞きながら、希望を持って今年を締めくくりたいと思います!来年こそは良い年でありますように〜。

Dance the Night Away

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