※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
ブラジルのスラッシュ・メタル・バンド、セパルトゥラ(SEPURLTUTA)が、1989年にリリースした3枚目のアルバム『Beneath the Remains』の1曲目に収録。
今でこそ”ブラジルのメタルバンド”なんて言っても、なんの驚きもないですし、ロック・イン・リオでの狂乱の盛り上がりを見るだけで、世界一メタルに熱い国という印象すらあります。けれども、80年代当時にそうした認識はまだなく、”南米ブラジル出身のスラッシュメタル”という事実を知ったときには、そんなところにもスラッシャーがいるんだ!と、ちょっと驚いた記憶があります。
そんなこともあり、セパルトゥラを初めて聴いた時は、正直言って疑心暗鬼な気持ちだったんですが、、、実際に聴いてみて、さらにびっくり!何とも言えない、怪しげなアンダーグラウンド臭は漂わせつつも、欧米のスラッシュ勢に負けじ劣らず、いやそれ以上に、めちゃくちゃ演奏が巧すぎでかっこいい〜。
今回ピックアップした「Beneath the Remains」は、バンド名すらまともに読めなかったような状態から、ブラジリアン・スラッシュの魅力にハマってしまう入り口となった1曲。怒涛の勢いで突っ走る展開と、スコット・バーンによる、タイトでカチカチのプロダクションから繰り出される究極のスラッシュは、未だにいつ聴いても、体内の血が煮えたぎってしまいます!
次作の『Arise』では、よりメジャーでスケールアップしたサウンドを聴かせてくれますが、マイノリティでより過激な勢いに満ちた3枚目こそが、個人的にはブラジリアンスラッシュの原点であり、セパルトゥラの最高傑作です。
当時のスラッシュムーブメントにおける初来日公演は色々と観た中でも、セパルトゥラの公演は、音源以上に凄まじいパフォーマンスでした。特に、イゴールのドラミングは、パワー、スピードともに化け物レベルで、初来日時のデイヴ・ロンバードにも負けてなかったですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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