※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、 ホワイト・ライオン(WHITE LION)が、1987年にリリースした2枚目のアルバム『Pride』の1曲目に収録。
ホワイト・ライオンは、『Pride』の発表とともに一気に垢抜けして、突然全米でブレイクしたことに、当時少々驚いた記憶があります。デビュー作の『Fight to Survive』は結構気に入って聴いていたんですが、比較的ヘヴィな作品でしたし、全米チャートの上位を賑わすようなバンドになるとは、正直想像できませんでした。
ヴィト・ブラッタのテクニカルで推しの強いギターワークと、マイク・トランプのエモーショナルで味のある歌唱のコンビネーションが、彼らのトレードマークでした。タッピングやアーミングを駆使したヴィトのギターは、エディ・ヴァン・ヘイレンを彷彿とさせましたが、ヴァン・ヘイレンのようなカラッとしたサウンドではなく、もう少しヨーロピアンな憂いのあるサウンドが特徴でしたね。
今回ピックアップした「Hungry」は、イントロから炸裂するゴリッとしたメタルらしいリフと、力強いフックのサビを共存させた、オープニングに相応しいナンバーです。「Wait」「Tell Me」といったキャッチーでポップなセンスが光る名曲も大好きなんですが、こうした哀愁を漂わせたメタル色強めの楽曲も、ホワイト・ライオンならではの魅力でしょう。個人的には、曲中でオブリガードのソロをお構いなしに入れまくる、ヴィトの我が道を行くようなギタープレイが、とにかく最高!
当時、楽しみにして観に行ったホワイト・ライオンの初来日公演は、マイクが上手く歌えなかったからと察しますけど(汗)、、音源での歌メロを崩しすぎてしまったり、リズム隊も弱かったりで、正直かな〜りガッカリしました。その中で唯一、素晴らしいプレイを聴かせてくれたのが、スタインバーガーのギターを手にしたヴィトだったんですね。ギターヒーローとしてブレイクしてもおかしくなかったのに、早い段階で音楽シーンから足を洗ってしまったのは、残念な限りです。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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